28日夜、岩手県北上市で記録的短時間大雨情報が発表され、住宅の浸水被害などが出ました。県内は30日も大雨になるおそれがあり、引き続き警戒が必要です。

記者 「午後6時40分過ぎです。北上市内です。急に雨が激しくなってきてたまに稲光で空が光っています」

　北上市付近では28日、午後6時までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。また、一関市祭畤と遠野市で50ミリを超える一時間雨量を観測しました。

　この雨で、北上市と遠野市では床上と床下浸水の被害があわせて7棟出ました。北上市内のこちらの飲食店では店内に水が入り込み、28日夜は夜通し清掃作業に追われたということですが、冷蔵庫などが水に浸かり営業再開の目途は立っていません。

被害にあった店主
「(水位は)自分の足の脛ぐらいの、膝よりは下だったが、一気に上がって一気に引くのを 目の当たりにして、水は少ない とはいえ、恐怖心、すごい怖かった」

　また27日に盛岡などで降った雨の影響で、JR山田線は線路の下の土砂が流れ、運転を見合わせており、復旧のめどは立っていません。

　県内は大気の状態が非常に不安定になっていて、30日も雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。30日午後6時までの24時間に降る雨の量は、多い所で内陸と沿岸北部で100ミリ、沿岸南部で120ミリとなっていて、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。