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27日夜から盛岡で記録的大雨 川が氾濫 浸水被害なども 岩手

2024年8月28日 19:19
27日夜から盛岡で記録的大雨 川が氾濫 浸水被害なども 岩手
 岩手県盛岡市の記録的大雨は、市内の山間の集落では川が氾濫。住宅の浸水や土砂崩れなどの被害が相次ぎました。

 盛岡市では、27日夕方から雷を伴った大粒の雨が降り出しました。熱帯地域のような集中豪雨で市街地の道路はあっという間に冠水し、いたるところで川のようになりました。

 27日夜の1時間雨量は、盛岡で68ミリ、薮川で99.5ミリと、ともに観測史上最大を更新しました。

 そして、28日午前5時までの24時間降水量は、盛岡市薮川で観測史上最大の211.5ミリ、盛岡では128ミリと狭い範囲で記録的な大雨になり、市内を流れる中津川流域の地区を中心に最大で2万5809人の住民に一時避難指示が出されました。

 このほか、郊外の上米内地区などを流れる米内川が氾濫。この影響などで民家5棟の床上が、11棟の床下が水に浸かりました。

 国道455号線など市内を走る3つの道路は、冠水や土砂崩れによって28日夕方現在も通行止め。JR山田線も、線路下の砂利が雨に流されるなどしたため、盛岡ー宮古間で当分の間、運休します。代行バスが運行されますが、鉄道の復旧のめどは立っていません。

 盛岡地方気象台によりますと、今夜遅くまで大気の不安定な状態が続くため、再び雷を伴った大雨になる所がある見込みです。これまでの大雨で地盤が緩み、土砂災害の危険性がさらに高まる恐れがあります。すでに盛岡市では28日夕方に再び雨が降り出していて、市内4か所が自主避難所として開放されました。避難する方は、周りの安全を確認しながら避難してください。
テレビ岩手のニュース