秋雨前線や湿った空気が入った影響で、岩手県盛岡市では27日夜から記録的な大雨になりました。

盛岡市では、27日夕方から雷を伴った大粒の雨が降り出しました。あっという間に道路は冠水し、立ち往生する車もありました。

27日夜の1時間雨量は、盛岡で68ミリ、薮川で99.5ミリとともに観測史上最大となり、盛岡市中心部のいたるところでは道路が川のようになっていました。

28日午前9時10分までの24時間では盛岡市薮川で211.5ミリと観測史上最大、盛岡では128ミリと局地的に記録的な大雨になり、盛岡市内を流れる中津川流域の地区を中心にした住民、最大およそ2万6000人に一時避難指示が出されました。

一夜明けた28日の盛岡市内です。

記者「土砂がくずれて道路をふさいでいます」

雨は小康状態になったものの、市内を流れる米内川はまだ激しい濁流です。

浸水した民家の親戚「初めてでね、なんぼひどいひどいって、こんなになったことないもの」

盛岡市では4棟の民家が床上浸水、9棟が床下浸水しました。

また盛岡市の中津川では20代女性が流されているのが見つかりましたが、通行人に救助され命に別条はないということです。

気象台は、引き続き厳重に警戒するよう呼び掛けています。