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コメ品薄の中「もち米」初検査 生育は順調「一等米」に 岩手・紫波町

2024年9月3日 19:00
コメ品薄の中「もち米」初検査 生育は順調「一等米」に 岩手・紫波町

「収穫の秋」に期待です。全国的にコメが品薄となっている中、もち米の生産量県内一を誇る岩手県紫波町で、ことし収穫された「もち米」の初検査が行われました。

JAいわて中央佐々木雅博 組合長
「コメがないと報道されている…」
精米・販売する純情米いわて阿部貴明 常務
「令和のコメ騒動ということで、新米が非常に待ち遠しい」

コメの品薄についてこんな挨拶が飛び出したきょうの初検査。JAいわて中央の管内では、8月22日からもち米の収穫が始まっています。

3日は、紫波町内で収穫されたもち米「ヒメノモチ」およそ50トンの初検査が行われ、検査員がコメの粒の大きさや形、水分などを確認しました。

去年は猛暑の影響で、コメが割れる障害などが発生しましたが、ことしの生育は順調だということで、3日の検査ではすべてが最も評価の高い「一等米」になりました。もち米は、県の内外に出荷され、切り餅や和菓子の材料に使われるということです。

8月28日・埼玉県内のスーパー全国のスーパーなどで続くコメの品薄。
8月15日現在、岩手の水稲の作柄は「やや良」と見込まれています。
スーパーなどで、コメの品薄が続いていることについて、坂本農水大臣は3日、「品薄状態は早晩解消する」との見通しを改めて示しました。

JAの関係者は。

JAいわて中央 米穀推進課 田村一仁 課長
「(消費者に)いいものを届けて早く不安を払しょくさせたい」

紫波町では、もち米に続き、来週ごろから「銀河のしずく」など、うるち米の収穫が始まる予定で、関係者は「収穫の秋」に期待しています。

    テレビ岩手のニュース