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【厳しい暑さしのぐ】「クーリングシェルター」岩手県内の自治体でも設置広がる動き 

2024年7月25日 18:37
【厳しい暑さしのぐ】「クーリングシェルター」岩手県内の自治体でも設置広がる動き 

 厳しい暑さをしのぐ場所として『クーリングシェルター』の設置が、岩手県内の自治体でも進められています。

記者「クーリングシェルターの1つとなっている矢巾町役場です。こちらでは、入口にイラストを使った掲示物を貼って場所を分かりやすく示しています」

 矢巾町役場の1階、エントランスホールの一画に設けられた『クーリングシェルター』。ここには休憩するためのイスやエアコンのほか。水分を補給するための無料のウォーターサーバーも備えられています。

 このクーリングシェルター。「熱中症警戒アラート」よりさらに高いレベルで警戒を呼びかける「特別警戒アラート」の運用がことし4月に始まったことを受け、指定が始まりました。アラートが発表された場合、自治体は避難先として施設を開放することが義務付けられています。

矢巾町民
「蒸し暑くて子どもたちも熱中症とか心配な時期だなと思っています」「涼しい部屋に入るのが一番だとは思っていますので、 そういった意味で公共施設が気軽に利用できるのはとてもうれしい」

 クーリングシェルターに指定されているのは公共施設が中心ですが、民間の商業施設などを避難先に選ぶケースもあり、宮古市では、浄土ヶ浜の観光施設などを指定しています。

 テレビ岩手が調べた結果、25日時点で33の市町村のうち、12の市と町のあわせて104か所がクーリングシェルターに指定されています。

 指定はしていないものの独自に涼む場所を設けているところや、今後指定する予定というところも多くあります。

 矢巾町では、町の中心部3か所に「クーリングシェルター」を設置していますがさらに拡大したいということです。

矢巾町役場・町民環境課 田中舘 和昭課長
「民間の施設も指定して町内各地に色々なクーリングシェルターができればいいなと思っています」「ふだん暑い時にですね町民の皆さんが休憩したい時に 立ち寄ってふだんから使えるような施設になればいい」

 厳しい暑さが続く中、熱中症から命を守る取り組みの一つとして、県内でもさらに広がっていきそうです。

    テレビ岩手のニュース