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関東から山田町に移住した男性「町の困りごとをビジネスにしたい」新規事業立ち上げ目指す

2024年1月18日 19:15
関東から山田町に移住した男性「町の困りごとをビジネスにしたい」新規事業立ち上げ目指す

関東から山田町に移住した、地域おこし協力隊の男性。町を活性させようと、大きな夢に向かって歩んでいる姿を取材しました。

赤瀬凱さん
「一応2022年の4月着任で、山田町の地域おこし協力隊。山田町のためになること色々役場でやってる感じですね」

おととし埼玉県から山田町に移住した、赤瀬凱さん23歳。現在は山田町の地域おこし協力隊として業務にあたっていますが、赤瀬さんにはある目標が…

赤瀬凱さん
「任期がちゃんとあるんですけど、2025年の3月で終わりなんですね。なのでその後は事業化というところで会社をおこすところを目標に今動いている次第ですね」

赤瀬さんの目標は、ここ山田で事業をおこすこと。協力隊に着任後、すぐに町の猟友会に所属し、現在は害獣駆除の仕事をメインに行っています。そんな活動を続ける中で、赤瀬さんが目を付けたもの、それが…

赤瀬凱さん
「前段階として、自分の庭で色々やってみてはいるんですけど、例えばこういう毛皮だったりとか、これもいわゆるラグマットとして使えるところまで行けるかというのも研究中で。僕らはジビエの分野に関しては、肉売るぞ毛皮売るぞではなくて、あくまで駆除で終わりにしたくないなと。人間の都合で奪った命ですし、それで終わりなのもちょっと…というところがあるので。事業割合としてはジビエってちょっと小さくなっちゃうかもしれないんですけど、でも命を無駄にしない」

赤瀬さんが目を付けたのは、狩猟事業。山田ではシカやイノシシによる被害が多く、町のためになればと考えました。その背景には、こんな理由が。

赤瀬凱さん
「(山田町は)そもそも父親の実家なので、祖父もそれよりも前のおじいちゃんもずっと山田で漁師をやっていた家系なので、"第二の故郷"ってやつですね。結局は町のためになること。町の困りごとをビジネスにしたいという所が根本的に存在しているので、人手不足だったりとか担い手不足だったり。そういうので理由がつけられるのかなと」

赤瀬さんと共に事業をおこすため、去年北上市から移住した小笠原さん。実はいま、狩猟以外にも事業化を目指し、取り組んでいることが。

赤瀬凱さん
「ここはですね、ハウスを見て分かる通りなんですけど、完全に捨てられた農地ですね。いわゆる『耕作放棄地』というやつになってまして。農地にしてたってことはそれなりに土も良かったりするので、農業を行おうかなと」

小笠原さん
「もともと自分が興味あった分野で、彼が一緒にやってみないかということだったんで」

赤瀬凱さん
「一応担当ポジションというものを設けて、一番いま狩猟で先端行ってるのが僕で、農業で先端行ってるのが小笠原と」

2人が目を付けたのは、農業。山田では手付かずの耕作放棄地が多く、それらの土地を再び活用しようと、申請を進めています。とはいえ、農業担当の小笠原さんは全くの素人。このため現在は、町の先輩農家のもとで研修を行っています。

小笠原さん
「何も分からないまま事業をスタートするわけにいかないので勉強として岩城さんのところに来させてもらっています」

岩城さん
「成長はすごく早いんだろうなとは思ってます」
小笠原さん
「ありがとうございます」
岩城さん
「農業は本当に担い手も不足していて、あと獣害被害というのもすごく深刻な問題なので。小笠原君とか赤瀬さんみたいに若い人と一緒に働くっていうのは、こっちも学ぶことがあって。微力ながら育てて行ければなと思ってます」

担い手不足は町の漁業も同じ。そこで赤瀬さんは、狩猟と農業の他に、漁業にも注目しています。

赤瀬凱さん
「これは廃船を買いました。漁業もやろうかなと。小規模に賢くいわゆる最近はやりのスマート漁業とか、スマート農業ってやつで、そんなに大きな船じゃなくていいんですよ。早ければ秋口くらいには(漁協の)準組合員くらいには入れてもらえるように動きたいなと」

赤瀬凱さん
「僕らが潤って来るにつれて町も全体的に盛り上がって売れていくという所に到達できればこれ以上ないかなとは考えてます。会社が軌道に乗ってきたなという時に町の人から『あそこの会社の誰それ、いいねいいね』みたいな。町の人からの評価も一定数以上取れれば。地域ぐるみで貢献しながらできれば一番いいのかなと」

山田の未来に向けて…若き2人の大きな夢は、今年大きく動き出そうとしています。

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