岩手県一関市の猊鼻渓に最年少の船頭が誕生しました。およそ3か月の研修期間を経て、20歳の若者が漕ぎだしました。

力強くも丁寧な竿差し。彼は…

船頭さん自己紹介
「新人船頭の上野快夢ですきょうの意気込みは、お客様を楽しませていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

上野さんは今年の春から一関の猊鼻渓で見習い船頭として研修を重ね、８月5日、デビューしました。20歳の船頭は、これまでで最年少です。

静岡県で生まれ育った上野さん。親戚に誘われ、祖父が暮らす一関市東山町に引っ越してきたのが縁で、船頭として働くことになりました。

上野さん
「皆様に3つほどお願いがございます、3つほどまずひとつ目、あまり私の方を 見ないでくださいね」

お客さん
「顔見ちゃいけないって言われたから顔見れなかった…（笑）でもすごい汗かいて頑張ってましたね。これから長く頑張ってほしいですね」

船頭15年目 佐藤純一さん(45)
「竿付きのほうは厳しく指導したつもりで、彼もそれについてきてくれたので、デビューしたってことは 私にとってうれしい限りですね」

上野さん
「今後も今まで通り少しづつ成長してもっと楽しく仕事ができたらと 考えています」

仕事にやりがいを感じているという上野さん。年上の後輩も現在研修中でこれから毎日お客さんと接しながら船頭としての腕を磨きます。