【春のセンバツ】花巻東 練習に汗 山林火災の被災地・大船渡市への思いも胸に

春のセンバツ高校野球で初戦を突破した岩手・花巻東は20日、2回戦に向けて練習で汗を流しました。
現地から林アナウンサーのリポートです。
まずは基本的なノックで守備の連係を確認した花巻東。
その後は、マウンドから1,2mほど前にピッチャーを立たせるなど、最速140キロを超える二松学舎の「速球」を想定した練習に励みました。
中村主将
「2回戦に向かう姿勢を強め次の試合に向けて気を引き締めなおしているところ」
その花巻東には、特別な思いで試合に臨むメンバーもいます。
それが3年生の森下祐帆選手。
大船渡市で発生した大規模な山林火災で実家が被災しました。
はじめは動揺したものの、「心配せずに精いっぱいやってほしい」という家族の言葉に背中を押され、今は野球に集中できていると話します。
1回戦ではタイムリーを含む3安打を放ち、チームの勝利に貢献。
ふるさとに元気を届けました。
森下祐帆選手
「見てくれれば自分はうれしい。とにかく一生懸命プレーするだけ」
山林火災の被災地、大船渡市への思いも胸に、花巻東は3月23日の日曜日、東京の二松学舎との一戦に臨みます。