静岡市で開幕「アートバル」 おいしい食事とアートを楽しむ 4月20日まで開催
食べ歩き、飲み歩きを楽しむ「バル」が各地で人気を呼んでいますが、静岡市内では、きょう21日から新しいカタチのバルが開催されます。その名も「アートバル」!市内の飲食店を巡って、食事と一緒に様々なアートを楽しむことができるイベントです。参加する12店舗に14人のアーティストの作品が展示され、食事やお酒を飲みながらアートを楽しむことができ、もし気に入れば購入することもできます。
(客)『普段全く知らない世界で触れることのないものなので、こういう所で気軽に見られるっていうのはいいと思います。』
作品を展示するアーティストも!
(アーティスト)『お酒を飲みながら見てもらえる アートがあったらいいなっていう、そういう気持ちでやってたので、ぴったりだなと…』
every.lifeは、料理やドリンクと一緒に「アート」も楽しむ!?静岡市できょう21日から1か月にわたり開催される「アートバル」、その魅力に迫ります!
今回のアートバル。参加店ではどのように作品が展示されるのでしょうか。こちらはカジュアルフレンチの店「レストラン ニノミヤ」。繁華街からは少し離れていますが、ことし2025年で開店20年目を迎える人気店。オーナーシェフの二ノ宮さんが作る本格フレンチをカジュアルに楽しめるのが魅力です。二ノ宮さんおすすめの「イカ墨のリゾット」をいただきました。
(高山基彦アナ)『こちらお箸で頂いてもいいんですか。』
(レストラン ニノミヤ 二ノ宮貴之シェフ)『ウチはもう気軽に皆さんに召し上がって頂いているので。』
(高山アナ)『うーん、おいしい。イカ墨のコク後、イカ自体の甘さ本当、良く合いますね。』
そんな店に、何やら荷物を運び込むこちらの方は…焼津市在住のグラフフィックデザイナー、池田仁さんです。池田さんは、モノトーンのイラストレーションアートや、様々な商品パッケージなどを手掛けていて、今回のARTバルではこちらのレストランに作品を展示することになったのです。池田さん自ら、店の雰囲気を見ながら作品を展示していきます。何もなかったレストランの白い壁に、たくさんの作品が並びました。
(二ノ宮シェフ)『本当にいい感じです』
(グラフィックデザイナー 池田 仁さん)『ああ、良かった』
(二ノ宮シェフ)『想像よりも凄いいい何かギャラリーみたいここだけ』
(グラフィックデザイナー 池田 仁さん)『お酒を飲みながら見てもらえる アートがあったらいいなっていう、そういう気持ちでやってたので、ぴったりだなと本当に逆にありがたいなと思って…』
(二ノ宮シェフ)『僕自身も、新しい感覚でまたやれろうな感じがして、ちょっとワクワクしてますけど、この1か月で終わせるのは勿体ない感じです。』
お客さんはどんな反応をするか期待が高まります。ちなみにこれらの作品は、気に入れば購入することが出来るのもこのバルのポイントです。
続いては、静鉄・新静岡駅の目の前、赤い窓や扉と電飾が目を引く「タコス&バー コヨーテ」。メキシコ料理のタコスをメインに、オリジナルカクテルも豊富で昼からお酒が楽しめる立ち飲みバーです。こちらの店で展示されるアート作品は…
(タコス&バー コヨーテ 池田さくらさん)『こちらですね、ここに作品名付いていて、こちらもそうですね』
これらは、マルチクリエーターのMAHINAさんの作品でジャンルにこだわらず1点物のアートを制作しています。まるで最初から店にあったかのように店内の雰囲気と融合しています。お客さんは店の楽しい雰囲気の中で食事やお酒を楽しみながら自然とアートに触れることができます。
(池田さん)『何か合ってますよね、ウチにね。私が買いたいくらい。ウチは飲み屋なんで、話のきっかけになって、みんなのコミュニケーションが増えればいいなって思ってます。』
続いては、静岡市中心部のスクランブル交差点にも近い「洋風酒場 コドナニゴウ」。
(高山アナ)『こんにちは。カウンターにはおいしそうなおばんざいが沢山並んでいて、とってもアットホームなお店です。』
こちらは種類豊富なおばんざいとアヒージョが人気で、特にアヒージョは、サイズや具材を自分好みにカスタムすることが可能で、ピリ辛オイルとお酒の組み合わせは最高です。
(コドナニゴウ 戸松大輔さん)『お待たせしました。こちらがアヒージョですね。』
(高山アナ)『わあ、おいしそう。出てきた瞬間の香りがたまりませんね。うーん、おいしいニンニクのこの風味のパンチ力が凄いですね。』
そんなこちらの店に展示されるのは、フィラデルフィアの芸術大学で学んだ後、富士宮を拠点に活動する富田貴智さんのアート作品。独特のタッチで描かれる柔らかなイラストは、店の雰囲気にもマッチしています。
(高山アナ)『イラストがすごく柔らかで可愛らしいですね。』
(戸松さん)『そうですね。すごいPOPなイラストで、好きです。僕らも、初の試みではあったんですけれども、やっぱり地域の方だったりとか 、アーティストのファンの方にも 多く知ってもらえる機会にもなりますし、お客様もこういうアートに携わるっていう機会がものすごく少ないと思いますので、ここでね、よりもっと興味を持ってもらえたら、うれしいなと思ってます。』
この日は作品を描いた富田さんも来店していました。
(アーティスト 富田貴智さん)『もう自由にとらえて頂いて構いませんので。ただ、この中の空間をいっぱい楽しんで頂ければ。静岡のまち、大好きです。』
ところで、今回なぜ静岡でこのアートバルを開催したのでしょうか。担当者は…
(ARTバルinSHIZUOKA実行委員会 松下和弘 実行委員長)
『現代アートって、もっと身近に、一般の市民の方感じて頂いてもいいのかなっていう部分もありまして。ギャラリーっていう格好で行くと、ちょっと緊張しちゃいますけど、本当に日常の飲食店であれば、すごく身近に感じるじゃないですか。今回チケットとか要らないので、ふらっと立ち寄ってもらって、カジュアルにアートを楽しんで頂きたい。』
ARTバル in SHIZUOKAは、3月21日から4月20日まで、静岡市内の12店舗で開催します。事前にチケットなどは不要なので、気軽に訪れてみてはいかがですか。