今年はウナギがお得に食べられる!? 稚魚5年ぶりの豊漁で取引価格が半値以下に 恩恵を受けられるのはいつから? 愛知・高浜市

「ウナギ」が、もしかしたら今年は安くなるかもしれません。稚魚であるシラスウナギが、5年ぶりの豊漁に。東海地方の産地からは期待の声があがっています。
春分の日。家族連れなどでにぎわった名古屋市中川区にあるウナギ店「うな東」。
名物は、50年以上継ぎ足しているタレで焼くうな丼。
実は、こちらのお店では、去年、100円から200円値上げをした商品も。
うな東 三浦星一 店長:
「(ウナギの仕入れ値が) 2010年代から右肩上がりで、上がることはあっても、下がることはないのが現状。稚魚がなかなか捕れないということで仕方ないのかな 」
不漁が続いていたウナギの稚魚。しかし、漁師に聞くと今年はある変化が。
漁師:
Q.今年も漁が始まったが
「いつもよりは(量が)多いね。みんなが捕れているから安いよね」
今年は豊漁。その影響で、稚魚の取引価格が大幅に下がっているといいます。
ヤマヤ養魚 糟谷禎さん:
「5年ぶりの豊漁で養鰻(ようまん)業者も、うれしく思っています。12月、1月に入れたものと比べると(いまの仕入価格は)半値以下の状況」
稚魚の価格は去年の取引価格が1キロあたり250万円だったのに対し、今年は半値以下に。7割ほど安くなるケースもあるといいます。
その影響もあり、こちらの養殖場では、稚魚18万匹を追加で仕入れました。
ヤマヤ養魚 糟谷さん:
「今まで高かった分、みなさん控えていたが、今年は枠一杯、全量(稚魚を)入れると思います」
では、私たちが値下がりを実感できるのはいつごろなのでしょうか。
ヤマヤ養魚 糟谷さん:
「ウナギの相場自体は下がってくると思う。お盆以降に」
Q.消費者が恩恵を受けられるのは
「11月以降かなと思っているけど」
豊漁となった稚魚がスーパーなどに出回るのは、今年の秋以降。ただ、物価高騰の影響もありどれぐらい恩恵を受けられるか、不透明な部分もあるということです。