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新進気鋭の地元スイーツ店 ミナモア限定の新商品開発の舞台裏

2025年3月21日 21:04
新進気鋭の地元スイーツ店 ミナモア限定の新商品開発の舞台裏

■サガワユーイチさん
「いやあもうすごいバタバタしています。何が終わっていないかがわからないぐらい」

店のオープン1か月前。真新しい厨房でひとり黙々と試作に励むスイーツクリエイターのサガワユーイチさんです。

■ユーイチさん
「きょうはここでメイン商品になるジャムポケっていうお菓子があるんですけど、色んな配合で作ってきたので、 試し焼きをやっていこうかと思います」

駅ビルに出店するのは初めて。広島の新しい手土産になるお菓子を作りたいと試行錯誤を重ねていました。

■ユーイチさん
「ちょうど14年前の4月に始まった。それから考えるとこんな立派な厨房とお店を持って…」

you-ichiの名を世に知らしめたのが二層になった色鮮やかなジャム、「TOYジャム」です。「食卓であそぶおもちゃ」をコンセプトに、ワクワク感を詰め込みました。これまで限定品を含めるとなんと50種類以上を売り出した「ジャムの魔術師」です。

■ユーイチさん
「ジャムが面白いのは同じ形同じ瓶の中に時間とか鮮度、味の組み合わせ色、光とかぎゅっと詰め込めるんですね」

■DOUBLE FLAT 柿川慎一さん
「お世話になります」「ここ置いてください」

ジャムづくりに欠かせない果物には、並々ならぬこだわりがあります。

■柿川さん
Q.これは何ですか?「これは大崎下島の花良治ミカンですね」

果物店の柿川さんがユーイチさんにぜひ使ってほしいと持ってきたのが鹿児島原産の花良治ミカンです。通常のミカンより皮が厚く、スパイシーな香りが特徴です。新しい材料を前に、構想がむくむくと沸き上がります。

■ユーイチさん
「食べた、かじった感じの香りや余韻をどうやってマーマレードに仕立ててあげられるかな、とか色々試行錯誤して作るのが最高に面白いんですよ」

ユーイチさんのこだわりは新店舗でも至るところに発揮されています。厨房をステージに見立て、前を通れば作業の様子を見ることができます。

■木下敬文さん
「基本的に厨房は見せられない方のほうが多いんですよ。それをあえてここで作業している姿も所作も 皆さんに届けられるように」
■ユーイチさん
「ガラス越しにお菓子を作っているお店って子どもが見てくるじゃないですか。お子さんがキラキラした目で見ている姿は、こちらから見ているのもめちゃめちゃ可愛い。高揚する」

新商品は中央の一番目立つ場所にディスプレーする予定です。商品名は「ジャムポケ」。TOYジャムの瓶の形をした焼き菓子を「ポケット」に見立て自慢のジャムをぎっしり詰め込みます。

■ユーイチさん
「厨房で作った焼き立ての物を並べていくんですけど、ジャムを楽しんでもらうのに、何につけて食べるというのを迷う方が多いので、ジャムをキラキラした状態で手でもってパクっと口の中に入れてもらえるようなサイズ感が並んでいると、駅の店舗ラインナップの中でもいいかなと思って」

プレオープンまであと8日と迫ったこの日、新店舗を訪れると、真新しい制服に身を包んだスタッフが、開店準備に勤しんでいました。

■ユーイチさん
「袋に入ったものとか段ボールも見えちゃうから、こういう風に整理した方がいいよとか常に言ってあげて」
「人が動いているのがこの場所が生きてくるきっかけになると思います」

厨房担当のスタッフが取り組んでいるのが、新商品「ジャムポケ」の生地を絞る練習です。

■ユーイチさん
「直角たてて、真上から。がまんがまん、ちょっとずつあげて」

■スタッフ 熊田結心さん
「難しいですねやっぱり。ちょっと緊張していて、最初は人が多く来られると思うので、がんばっていろいろ作って多くの人に笑顔と商品を届けたいと思います」

■ユーイチさん
「正直始まってみないとわからないなというところもたくさんあるんですけど、商品並べてみた感じでお店がこういうふうになっていくというのがちょっとずつイメージもリアルに膨らんできたので楽しみです」

何もなかった店に人が入り、商品が並んで活気が生まれていきます。どれだけお客さんに届けられるのか。ドキドキの幕開けです。

【2025年3月21日放送】

最終更新日:2025年3月21日 21:04
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