平成以降、国内最大規模となる大船渡市の山林火災は発生から３日で６日目です。懸命の消火活動が続いていますが、火は燃え広がり住宅にも延焼するなど被害は拡大を続けています。

上空から現場リポート
「住宅から煙が出ています焼け落ちた住宅から煙が出ています。火も確認できます。焼けてからそんなに時間がたっていないのでしょうか」

いまも燃え広がる大船渡市の山林火災。焼失面積は国内最大規模で、３日午前６時現在で約２１００ヘクタールとなり、前日より約３００ヘクタール広がっています。

３日午前０時過ぎには山林から突如噴き出した真っ赤な炎の様子が。被害は拡大を続けていて火の勢いはとどまる気配がありません。

自衛隊が上空から撮影した赤崎町外口地区の映像では、建物が燃えている様子も確認できました。

ＮＮＮ取材団　渡辺　大世記者
「発生から６日目を迎えた山火事ですが今日も空からヘリコプターが懸命に消火活動を行っています」

自衛隊のヘリコプターなどあわせて１８機による上空からの放水活動に加えて、東京や千葉など県外の１２都県から消防が応援に入り懸命の消火活動が続けられました。

これまでに住宅など少なくとも８４棟に延焼し、身元不明の一人の男性の遺体が発見されています。

依然、被害が拡大している山林火災。少しずつ市街地の方向に広がる火の手に住民は。

近くに住む人
「こっちに少しづつ近づいていますよね。祈るしかない。自衛隊の皆さんに」

大船渡市の三陸町綾里の全域と、越喜来、赤崎町の一部のあわせて１８９６世帯４５９６人を対象に避難指示が継続されています。

最も多い２７６人が身を寄せている避難所では、避難した人たちが不安を抱えながら生活を送っています。

避難した人
「住宅が焼けているみたいなこと聞いていて、山だけならまだしもうちが燃えたら大変だなって
　いま状況が全然わからないから余計困っています」

「息子が峠で家のほうを見たら火が民家近くまで行ってるし（消火の）ヘリコプターが間に合わないんでしょう」
「夜も寝られないし本当に大変です」

心配される住宅へのさらなる延焼。大船渡市には１９日連続で乾燥注意報が出ていて火が燃え広がりやすい状況が続いています。