身長超える雪が“一度も除雪されず”県重宝の古民家が半壊 江戸時代末期の農家の暮らしが分かる青森県を代表する建物被害に地域住民も「惜しいことをしたなと…」
大雪で建物の被害が相次いでいます。
青森市浪岡では県重宝に指定されている江戸時代末期の古民家が、雪の重みで屋根などが崩れ半壊しました。
★青森放送 木下玲斗 記者
「私の身長167センチをはるかに超える雪が積もっています 建物は半分以上が崩れてしまっていて、原型をとどめていません」
むき出しになったわらや木材。
雪の重みで半壊したのは青森市浪岡にある県重宝・旧坪田家住宅です。
市の教育委員会によりますと、被害はきのう午前8時半ごろ住宅と隣接する「中世の館」の職員が発見しました。
半壊によるけが人はいませんでした。
「旧坪田家住宅」は、かやぶき屋根が特徴の木造の住宅で、建築面積は206.2平方メートルです。
江戸時代末期の農家の暮らしが分かる青森県を代表する建物として2002年に県重宝に指定されました。
★青森放送 木下玲斗記者
「崩れていない部分には大量の雪が積もっています」
浪岡ではおととい県の観測で積雪がこの冬いちばんの192センチを観測。
市の教育委員会が業者に雪下ろしを手配しましたが、多忙を理由に断られていたため、この冬は一度も雪下ろしがされていませんでした。
★近所の人
「ことしはすごく雪が多かった」
「惜しいことをしたなと思います」
「色々な所が最近浪岡崩れている」
市の教育委員会は雪がとけしだい調査を行い、対応を検討する方針です。