【最後の卒業式】九戸村立江刺家小学校 岩手県
岩手県九戸村の江刺家小学校が3月いっぱいで閉校となります。
150年の歴史があるこの学校で14日、最後の卒業式が行われました。
(卒業生一同)
「江刺家小学校のリーダーとして精一杯活動しました。競技に、係活動に、応援に力の限り全力を出して取り組んだ運動会」
髙橋雄賢 校長
「皆さんはこの一年、様々な学校行事を『本校最後の 』『本校最後の』と大きなプレッシャーがかかっていたにもかかわらず、見事に大成功させてきました」
先週の金曜日、14日に行われた九戸村立江刺家小学校の卒業式では、29人の全校児童のうち、5人の卒業生が最後の式に臨みました。
九戸村の江刺家小学校、長興寺小学校、 伊保内小学校、山根小学校、戸田小学校の5つの学校は4月新たにできる九戸小学校に統合されます。
1875年、明治8年に設立された江刺家小学校。
小井田重雄さん69歳が小学生だった頃は子どもの数も多く活気にあふれていました。
戦後の団塊の世代から小井田さんが卒業した1967年度、昭和42年度までは1学年2クラスあって多いときには全校児童が400人を超えることもありました。
小井田重雄さん
「とても数が多かったです。冬場の暖房用の薪を乾かすぐらい校舎の脇に積んでおくみんな一列に繋がって手渡しで全校生徒で薪を積んだという記憶があります」
(記者)
「校庭も子どもたちでいっぱいだったんですね」
小井田さん
「校庭も広かったわけだけども、そこでいっぱいの子どもたちが遊んでいたような記憶があります」
そして迎えた最後の卒業式。
髙橋雄賢 校長
「同級生が5人から37人となり2クラスになる。でも大丈夫。すぐに新しい友達がたくさんできます。皆さんなら大丈夫。心配ありません」
下級生
「6年生の皆さん、本当にありがとうございました」
卒業生
「思い出がたくさん詰まったこの校舎に別れを告げ、私たちは江刺家小学校を旅立ちます。いよいよお別れの時が来ました。わが母校・江刺家小学校。さようなら」
(江刺家小学校校歌 作詞:東山重雄 作曲:鷹觜洋一)
「 光る朝風 さわやかに仰ぐ折爪 陽に映えて 望みあふれる学び舎に 今日も仲良くはつらつと 皆楽しく学ぼうよ」
江刺家小学校では19日に閉校式を行い、4月7日には新たな九戸小学校で開校式、翌日の8日には初めての入学式が行われます。