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【災害への備え】非常用持ち出し袋の中身と準備を考える 岩手・盛岡市

2024年8月23日 18:38
【災害への備え】非常用持ち出し袋の中身と準備を考える 岩手・盛岡市

 備えの大切さを学びました。災害時、避難所に身を寄せる際、どのようなものを持っていくのがいいのかを考えようというワークショップが、岩手県盛岡市で開かれました。

 これは地域住民に災害への備えについて考えてもらおうと、盛岡市都南公民館が開きました。講師役を務めたのは、陸前高田市在住で防災士の資格を持つ武藏野美和さんです。

 武蔵野さんは東日本大震災当時、避難所となった高田第一中学校でボランティアをした経験から、「非常用持ち出し袋」の中身について「普段の生活の延長ととらえ、自分だけの避難袋を準備しておくことが大事だ」と話しました。

パラコートほどく「例えばですけど…これをね、ぴーっとやるとほどけるんですよこういった形で自分だけのとっさのロープができるっていうものになります」

 また、23日は実際に避難する際、「避難袋に6個だけ入れるとしたらどれを選ぶか」といった質問が出され、参加者は必要と思うものを選んでいました。

岩手県地域防災サポーター武藏野美和さん
「我慢しなきゃいけないもの」と最初に考えてしまうと、災害だからこれも必要、何もないというところから始まるが、安全のために、命を守るために(避難所に)行くわけだから、我慢しに行くわけじゃないというのを念頭に置くことで自分にとって必要なものがわかる」

参加者(女性)「食べ物と飲み物のことしか考えてなくて、おむつとあとペット用シートとか普段でも流用できるものから準備できたらいいなと思った」

参加者(男性)
「実際に(震災を)経験した方の話だったので認識を新たにして、自分の欲しいもの、必要なものを準備しようかなと思って、これから対応していきたい」

 会場には空き缶や折り畳み式など、様々なタイプの簡易トイレや段ボール製の簡易ベッドなどの防災用品も展示され、参加者は備えの大切さについて熱心に学んでいました。

    テレビ岩手のニュース