越境攻撃でロシア人13万人以上が避難…移住促す動きも
ウクライナ軍によるロシアへの越境攻撃では、13万人以上のロシア人が自宅を追われました。避難の長期化は避けられず、移住を促す動きもみられます。現地から平山晃一記者の報告です。
私たちが訪れたのは、ロシア西部オリョール州です。
NNNオリョール州・平山晃一記者「大量の服が置いてありますね」
現地当局者らの同行のもと、支援物資の配布場所や避難所の取材が許可されました。
隣接するクルスク州では、ウクライナ軍の越境攻撃で13万人以上が避難を強いられ、近隣の州には大勢の避難民が押し寄せています。
クルスク州からの避難民「命が大事です。遅かれ早かれウクライナ軍が(自分の街に)進軍してくると思いました」
――いま心配なことは?
クルスク州からの避難民「帰る場所がないことです」
中心部のホテルでは、自宅を追われた人々が避難生活を送っていました。
クルスク州からの避難民「家に帰りたいです(故郷では)仕事も子どもの学校も全て順調でした」
また、避難民が自宅に帰ることを前提とせず、移住を促す動きもみられました。
NNNオリョール州・平山晃一記者「ホテルのロビーには、このように避難民に向けた仕事の求人のチラシが、ずらりと並べられています」
オリョール州の当局者「避難民の雇用や住居などあらゆる支援をします。故郷に戻れなければここに定住し我々の隣人となります。なんの問題もありません」
一方で、故郷に戻ることをのぞむ住民の不満が高まればプーチン政権へのダメージにもつながりかねず、対応に苦慮することになりそうです。