「本人が気づいていないケースも」ヤングケアラーの実情伝える講演会
家族の障害や病気などの理由で日常的に家事などを行っている子供や若者、いわゆるヤングケアラーについて知ってもらおうと、宮崎県延岡市の中学校で講演会が開かれました。
講演会には、東海中学校の2年生や福祉施設の職員など
合わせておよそ150人が参加。
全国でヤングケアラーの支援を行っているNPO法人カタリバの富永みずきさんが講師を務めました。
富永さんは、ヤングケアラーについて、家事などを「しない」という選択をできないことが「お手伝い」との違いで、本人が気づいていないケースもあると説明。
病気の母親がいる中学生を題材にした寸劇を交えながら、ヤングケアラーは、家族の世話などが負担となり、学業や学校生活に支障をきたしてしまうため、担任の先生やスクールカウンセラーなどに相談することが大事だと伝えていました。
(生徒は)
「ヤングケアラーがいたら、優しく接して、手助けできたらと思いました」
(カタリバ 富永みずきさん)
「少しでも気になること、負担だな、困ったなと思ったら、言葉にすることを大事にしてほしい」
県が2022年度に行った調査では、小学6年生と中学2年生の3.8%、高校2年生の3.2%が、家族の中に世話をしている人がいると答えています。