×

「良いこと悪いこと含めて、落語は人生」元師匠からのパワハラで活動休止も裁判で勝訴 この秋、真打に昇進する「吉原馬雀」 笑いの裏に隠された苦悩と情熱に迫る(前編)

2025年3月31日 8:00
「良いこと悪いこと含めて、落語は人生」元師匠からのパワハラで活動休止も裁判で勝訴 この秋、真打に昇進する「吉原馬雀」 笑いの裏に隠された苦悩と情熱に迫る(前編)

伝統芸能の中での人権問題に一石を投じた落語家・吉原馬雀。元師匠からのパワハラで活動休止を余儀なくされ、2022年に元師匠を提訴。2024年に勝訴した。現在は落語会やワークショップを通じて、伝統芸能の普及に力を注いでいる。またその一方で、弁護士を目指している馬雀。立ち上がり前を向き、歩き続ける馬雀の原動力に迫った。

宮崎市出身の落語家・吉原馬雀(よしわら ばじゃく)、本名・井上雄策。表情豊かに話す語り口に耳を傾けると、自然とそのストーリーの世界感に引きこまれていく。落語の演目は大きく2つ「創作落語」と「古典落語」があるが、馬雀は自身で制作したネタを披露する、創作落語を専門としている。

派手な舞台装置などは一切使わず、身一つで観客を魅了することができるのが、落語の最大の魅力だと馬雀は話す。

地元宮崎での落語会開催にも力を入れる

東京の寄席を中心に活動する馬雀は、地元でも落語を広めようと、宮崎県で落語会を開くことにも力を入れている。この日は4月6日に開催される宮崎県出身の落語家を集めた落語会の打合せのため、川南町を訪れていた。

企画を私の方で提案させていただいて、去年は好評だった。やっぱり地元で活躍している人たちを何とかピックアップしたい。

また、サンA川南町文化ホールでは、子どもを対象にした落語のワークショップも開催している。

吉原馬雀:
伝統芸能のイメージが強すぎて、なかなか行きづらいのかなっていう感じがするけど、若いうちにちょっと落語を見てもらえれば、決して敷居の高いものではないな、というのがよくわかるので、自分たちにとっては大事な機会。

落語家への道

1982年、井上家の長男として誕生。宮崎市で生まれ育った馬雀が落語に出会ったのは高校生の時。文化祭に落語家が来て、そのパフォーマンスがすごく受けていた事が強く印象に残ったのだという。高校卒業後は東京の大学に進学。落語研究会に入り、念願だった落語を始めた。

吉原馬雀:
力を入れて一生懸命覚えてやった。本があって、それで台本覚えて、でも、学生の落語ですからね、結構荒削りだったと思う。

    一緒に見られているニュース
    テレビ宮崎のニュース
    おすすめ
    24時間ライブ配信中
    日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
    logo

    24時間ライブ配信中