「大好きな犬と、人の役に立ちたい」警察犬訓練士を目指す女性 資格取得を目指して日々奮闘中
■警察犬指導士 柄本寿々羽さん(19歳)
柄本さんは去年警察犬の指導士になり、行方不明者の捜索など警察の捜査に協力しています。
現在警察犬の指揮を取る指導士として活躍している柄本さんは、警察犬自体を育成する訓練士の資格取得を目指して日々奮闘しています。
鬼島三郎さんが所長を務めるキジマ警察犬訓練所で働いている柄本さん。
朝が早く、訓練所で飼っている犬の世話があるため 休みは週に1日です。
服従訓練(基本訓練)
指導士に対していかに服従心を持って 行動ができるかというための基本訓練。
警察犬は山の中などで指導士から離れて捜索することもあるため、指導士に対していかに服従心を持たせるかが重要です。
鬼島三郎所長は「犬とのコミュニケーション ・信頼関係ができていたら、怒っても犬は嫌な顔をしない。そのくらいの信頼関係を作っておかないといけない」と話します。
- 【話:警察犬指導士 柄本寿々羽さん】
犬によってこういうやり方でできるという子と、こういうやり方だとつまらなそうというかついてこないという子がいるので、どう接すればいいかが難しいなと思います。
指導士をめざすきっかけ
- 【話:警察犬指導士 柄本寿々羽さん】
小学6年生の時の出前講座で、鬼島先生が来てくれたことがきっかけ。救済犬と一緒に楽しんで、成功したら一緒に喜ぶのを見て、自分もやりたいと思った。大好きな犬と人の役に立ちたいと思い、警察犬指導士を目指そうと思いました。
小さい頃から犬が大好きだった柄本さん。
祖父の家が近所だったこともあり 小学生の時からキジマ訓練所で遊んでいたのだそう。
- 【話:鬼島三郎所長】
(柄本さんは)仕事に対する取り組みがいいですよね。仕事そのものに熱中する。だから物事が見えてくる、犬たちの性格はそれぞれ違うので、この犬は何を考えているのか、犬の気持ちかな、そういうのを早く察知するとか、そういう能力をつけてもらいたいですね。
嘱託警察犬協議会
先日行われた嘱託警察犬協議会には、「地域捜索の部」と「足跡追及の部」の2つの部門に40頭の警察犬と29人の指導士が出場。
地域捜索の部
空気中に漂う人の匂いを頼りに茂みに隠れているターゲット2人を見つけ出す競技。
制限時間10分間でターゲットを見つけ出せるかや、発見した時に吠えて知らせるかなどがポイント。
およそ4分間でターゲット2人を見つけ出しました!
- 【話:警察犬指導士 柄本寿々羽さん】
見つけて吠えれたので、とりあえず一つは安心というか、練習してきたことがちゃんと発揮できて嬉しかったです!100点あげたいです!
足跡追及の部
残された匂いをたどり5分以内にコース上に落ちている異流品を見つけ、お座りか伏せで知らせることができるかを競技します。
今回上位3位には入ることはできませんでしたが、鬼島所長からは「90点」の高得点をもらいました。
今後は「現場に強い警察犬と、家庭犬でも飼い主さんに喜んでもらえるような訓練士になりたい」と話す柄本さん。
去年警察犬が出動した件数は、108件。
行方不明者を発見するなど警察犬が活躍しています。
警察犬を育てる訓練士の資格を取るためには3年間の実務などが必要だということで、榎本さんが受けることができるのはおよそ2年後。
夢に向かって進む柄本さんの今後の活躍に注目です。