「日向灘地震に関しては、緊急地震速報は間に合わない」地震から1カ月・防災行動を生活の中に溶け込ませて
先月8日の日向灘を震源とする最大震度6弱の地震の発生から1ヶ月が経ちました。京都大学防災研究所の山下裕亮助教に来ていただいています。詳しく地震のことについて話を伺っていきます。
(キャスター)
山下さんまず、9日も夕方に日向灘を震源とする地震がありました。大きな地震にここからまた繋がるんじゃないかという心配な声もあると思うんですけどいかがでしょう。
(山下助教)
なかなか敏感になってる方多いと思うんですけども、一度マグニチュード7の地震が起きましたから、マグニチュード4ぐらいの地震というのは結構、この後も続くと思います。そこまで大きく心配しなくても結構かなとは思っています。
こちらに出ていますのが、この1ヶ月間、日向灘で観測された地震の数です。震度6弱を観測した8月8日には震度1以上の地震が8回、その翌日は11回観測されて、一時活発になりましたが、それ以降は8月10日から9月6日で6回と、少なくなっています。
(キャスター)
今のこの日向灘の地震活動というのは、山下さんから見ると?
(山下助教)
この2日間で、体に感じる地震がたくさん起こったんですね。地震の発生回数自体が、この2日間特に多かったんです。この後は急激に回数が減ってきてます。だいぶ落ち着いてきてるかな、というところです。今のところは一旦は収まってきている状況ということです。
(キャスター)
日向灘地震についてお聞きしていくんですけども、先月15日の放送で、日向灘で起こりうる地震3つのパターンを話していただきました。その中で8日の地震の割れ残りによるマグニチュード7クラスの地震については?
(山下助教)
皆さん不安にさせたところはあるのかもしれませんけれども、実際に日向灘で地震が起こる場所で、まだひずみを溜め続けている場所っていうのが明らかに1ヶ所あるというところで、今回の地震は点線で囲った領域で起こっている。赤丸で示しているところがまだひずみをため続けている状況にあります。
(キャスター)
そんな中8月31日に震度3の地震が発生しました。これは割れ残りの範囲だったんですか?
(山下助教)
割れ周り残りの範囲です。この北側ですね。私個人的にはかなりドキッとしたんですね。1996年にここで1回地震が起こってるわけなんですけど、そのときに、12時間前からこの場所を起点に地震活動が活発化した、前震活動と呼ばれるものが起こったところだったので、非常に心配したんですけども、今回はそれが杞憂に終わったと。ただ、いずれにしても必ずここで地震は起こりますので、今後も警戒が必要だということになります。
(キャスター)
そんな中、私達が備えといけない日向灘を震源とする地震についての特徴ですが、実際、地震が起きたとき、緊急地震速報の鳴ったタイミング、揺れが先に来ましたよね。音が間に合っていないような印象ですよね。揺れている途中に緊急地震速報だったと思うんですけど、この辺りはどうでしょう。
(山下助教)
日向灘の地震は、見ての通り海岸線にすごく近いんです。すごく近いので、もう基本的には間に合わないと思っていただいて結構です。揺れの方が先にきます。特にこの近いところほど、海岸線に近いところほど先に来ると。そういうものだと思っていただいて構いません。
(キャスター)
地震というのは、緊急地震速報が鳴って起こるというイメージありますけど…
(山下助教)
日向灘地震に関しては、間に合わないと思っていただいて、間に合ったらラッキーだと思ってください。
(キャスター)
震源が近いということはもちろん、津波が到達する時間も早いですね。
(山下助教)
やはり10分20分、場合によってはひと桁台で来る可能性もなくはないというところになります。
(キャスター)
そういう日向灘地震に備えないといけないわけですけども、改めてどういった意識を持って生活していくのがいいですか。
(山下助教)
この1ヶ月、皆さん割れ残りの件もそうなんですけども、かなり地震のことについて考えていただいたと思います。心配な気持ちもあったと思います。ただそれを、今後1ヶ月2ヶ月3ヶ月、10年20年続けてくださいというのは、ちょっとなかなか無理があるんですね。
これから地震が起こる前の状態にまた戻りつつあるんですけども、日ごろの生活の中に、今まで1ヶ月の間にやったことを溶け込ませていただいて、日頃の地震に対する備えというのを継続していただきたい。無理のない範囲で継続していただくことが、次の地震に対する備えに十分なります。南海トラフもですし、もちろん日向灘もですね。
(キャスター)
常に非常時のモードに切り替えられるようなスイッチを持っておくということが大切ですね。南海トラフそして日向灘地震に宮崎は備えないといけないわけですけども、どちらもできる備えというのは同じなわけですよね。
(山下助教)
基本的にはやれることは同じだと思っていただいて結構ですので、今後も備えを続けていただく事が重要だと思います。
(キャスター)
日頃の生活に皆さんぜひ防災の意識を溶け込ませるようにしてください。
(キャスター)
山下さんまず、9日も夕方に日向灘を震源とする地震がありました。大きな地震にここからまた繋がるんじゃないかという心配な声もあると思うんですけどいかがでしょう。
(山下助教)
なかなか敏感になってる方多いと思うんですけども、一度マグニチュード7の地震が起きましたから、マグニチュード4ぐらいの地震というのは結構、この後も続くと思います。そこまで大きく心配しなくても結構かなとは思っています。
こちらに出ていますのが、この1ヶ月間、日向灘で観測された地震の数です。震度6弱を観測した8月8日には震度1以上の地震が8回、その翌日は11回観測されて、一時活発になりましたが、それ以降は8月10日から9月6日で6回と、少なくなっています。
(キャスター)
今のこの日向灘の地震活動というのは、山下さんから見ると?
(山下助教)
この2日間で、体に感じる地震がたくさん起こったんですね。地震の発生回数自体が、この2日間特に多かったんです。この後は急激に回数が減ってきてます。だいぶ落ち着いてきてるかな、というところです。今のところは一旦は収まってきている状況ということです。
(キャスター)
日向灘地震についてお聞きしていくんですけども、先月15日の放送で、日向灘で起こりうる地震3つのパターンを話していただきました。その中で8日の地震の割れ残りによるマグニチュード7クラスの地震については?
(山下助教)
皆さん不安にさせたところはあるのかもしれませんけれども、実際に日向灘で地震が起こる場所で、まだひずみを溜め続けている場所っていうのが明らかに1ヶ所あるというところで、今回の地震は点線で囲った領域で起こっている。赤丸で示しているところがまだひずみをため続けている状況にあります。
(キャスター)
そんな中8月31日に震度3の地震が発生しました。これは割れ残りの範囲だったんですか?
(山下助教)
割れ周り残りの範囲です。この北側ですね。私個人的にはかなりドキッとしたんですね。1996年にここで1回地震が起こってるわけなんですけど、そのときに、12時間前からこの場所を起点に地震活動が活発化した、前震活動と呼ばれるものが起こったところだったので、非常に心配したんですけども、今回はそれが杞憂に終わったと。ただ、いずれにしても必ずここで地震は起こりますので、今後も警戒が必要だということになります。
(キャスター)
そんな中、私達が備えといけない日向灘を震源とする地震についての特徴ですが、実際、地震が起きたとき、緊急地震速報の鳴ったタイミング、揺れが先に来ましたよね。音が間に合っていないような印象ですよね。揺れている途中に緊急地震速報だったと思うんですけど、この辺りはどうでしょう。
(山下助教)
日向灘の地震は、見ての通り海岸線にすごく近いんです。すごく近いので、もう基本的には間に合わないと思っていただいて結構です。揺れの方が先にきます。特にこの近いところほど、海岸線に近いところほど先に来ると。そういうものだと思っていただいて構いません。
(キャスター)
地震というのは、緊急地震速報が鳴って起こるというイメージありますけど…
(山下助教)
日向灘地震に関しては、間に合わないと思っていただいて、間に合ったらラッキーだと思ってください。
(キャスター)
震源が近いということはもちろん、津波が到達する時間も早いですね。
(山下助教)
やはり10分20分、場合によってはひと桁台で来る可能性もなくはないというところになります。
(キャスター)
そういう日向灘地震に備えないといけないわけですけども、改めてどういった意識を持って生活していくのがいいですか。
(山下助教)
この1ヶ月、皆さん割れ残りの件もそうなんですけども、かなり地震のことについて考えていただいたと思います。心配な気持ちもあったと思います。ただそれを、今後1ヶ月2ヶ月3ヶ月、10年20年続けてくださいというのは、ちょっとなかなか無理があるんですね。
これから地震が起こる前の状態にまた戻りつつあるんですけども、日ごろの生活の中に、今まで1ヶ月の間にやったことを溶け込ませていただいて、日頃の地震に対する備えというのを継続していただきたい。無理のない範囲で継続していただくことが、次の地震に対する備えに十分なります。南海トラフもですし、もちろん日向灘もですね。
(キャスター)
常に非常時のモードに切り替えられるようなスイッチを持っておくということが大切ですね。南海トラフそして日向灘地震に宮崎は備えないといけないわけですけども、どちらもできる備えというのは同じなわけですよね。
(山下助教)
基本的にはやれることは同じだと思っていただいて結構ですので、今後も備えを続けていただく事が重要だと思います。
(キャスター)
日頃の生活に皆さんぜひ防災の意識を溶け込ませるようにしてください。