「公立化」見据えた動きか 東北公益文科大の新入生数が開学以来最多に
山形県酒田市の東北公益文科大学に今年度入学した学生は294人で、2001年の開学以来、最も多くなりました。来年度の公立化を見据えた動きとみられ、2年連続の定員割れから脱却しました。
東北公益文科大学では5日、入学式が行われ、去年より101人多い294人の学部生と大学院生3人が出席しました。
大学によりますと、新入生の数は2001年の開学以来、最も多くなったということです。
式では、神田直弥学長が「創造的な思考と挑戦する精神を身につけ、変化の激しい社会をしなやかに生き抜く力を養ってほしい」と式辞を述べました。
続いて、新入生を代表し、地元の酒田西高出身の田中萌々さんが「入学の辞」を述べました。
新入学生代表・田中萌々さん(18)「東北公益文科大学の学生であることに誇りを持ち、この自然あふれるキャンパスを舞台に学びを重ね、失敗を恐れずにさまざまなことに挑戦し充実した四年間を過ごしていきます」
東北公益文科大学は来年度からの公立化を目指していて、公立化後は国際学部が新たに設置されるなど機能強化が図られる予定です。
新入生の増加の要因は、公立化を見据えて学生や保護者の関心が高まったことがあるとみられ、おととしと去年の2年連続の定員割れから脱却しました。