酒田市の東北公益文科大学の公立化に向けた準備委員会が24日、開かれ、入学金などの学費や募集人員数などの方針が示されました。県内出身者の場合、在籍する4年間の学費は現在よりおよそ120万円安くなる見通しです。

東北公益文科大学は来年4月1日の公立化を目指しています。24日は大学の関係者や県、庄内地域の市町長らによる準備委員会がオンラインで開かれました。会議では、入学金などの学費や募集人員数などの方針が示されました。
示された案によりますと、公立化に伴い授業料などを減額し、在学する4年間で必要な入学金と授業料をあわせた学費は、県内出身者が現在より120万円余り安い242万5200円、県外出身者が100万円近く安い270万7200円となる見通しです。
学費全体は現在に比べ安くなる一方で、入学金は、県内・県外出身者一律で現在27万円のものが、県内出身者が28万2000円に県外出身者は倍の56万4000円にする方針が示されました。
案を示した専門部会は、入学金について「県内や隣県の公立大学と同様の設定とした」としています。
また、出席者からは経済的な事情で入学できない学生への救済措置を求める声が上がりました。

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募集人員は、公益学部が195人、新たに設けられる国際学部が40人のあわせて235人とする方針です。また、入学試験では、学校推薦型選抜に地域枠を設け、県内高校の出身者から一定程度優先的に選抜する方針だということです。
会合で示された案はすべて承認されました。