愛子さま 宮中晩さん会デビュー 6年ぶりに開催…笑顔で乾杯
25日、皇居では6年ぶりとなる宮中晩さん会が開かれました。今回初めて宮中晩さん会に出席された愛子さまも、笑顔で乾杯されました。
◇
25日夜、皇居の「豊明殿」に姿を見せたのは、サッカー元日本代表の三浦知良さんやブラジル出身の歌手マルシアさんなど。ブラジルのルーラ大統領夫妻を国賓に迎え、天皇皇后両陛下主催の宮中晩さん会が開かれました。
晩さん会には、皇族方もご出席。淡いピンク色の服に身を包まれた両陛下の長女・愛子さまにとっては、これが宮中晩さん会デビューとなります。
天皇陛下
「本年の『日本ブラジル友好交流年』を通じて、両国の友好関係がますます深まることを切に願います」
愛子さまも、隣のブラジル下院議長と乾杯。シャンパンに口をつけられました。
コロナ禍を挟んで6年ぶりとなった宮中晩さん会。前回は2019年、アメリカのトランプ大統領夫妻が国賓として来日した際に開かれました。このときは、すでに成人していた秋篠宮家の長女・小室眞子さんや二女の佳子さまも出席されています。
これまで宮中晩さん会のドレスコードは、男性はえんび服やタキシード、紋付き羽織はかま、女性はロングドレスや白襟紋付きが通例でしたが、今回はブラジル側の「堅苦しくない形で」との要望を受け、初めて「平服」を指定。
また、前回は約190人だった招待者も、今回はソーシャル・ディスタンスを保つため、全体で約110人に減らしたといいます。
そして今回は、両陛下と相談して「令和流」のおもてなしが随所に盛り込まれました。
日本酒用に、今回初めて用意されたのが江戸切子のグラス。また、前菜としては初めてスモークサーモンの棒ずしや、豆腐の西京漬けなどの和食が提供されました。
さらに、これまで料理は卓上の大皿から招待客が自ら取り分けていましたが、会話が中断されてしまうことなどから、1人分を盛り付けた皿を配膳する形に変更。品数も減らしたといいます。
両陛下の思いが込められた、6年ぶりの晩さん会。
愛子さまはブラジルの下院議長に、アマゾンなどについて質問されていたということです。
晩さん会は、予定より40分ほど長引いて終了。ブラジル大統領夫妻の車を、手を振って見送られた両陛下。
すると、車に乗ったブラジル側の関係者から、“両陛下が大好きです”との声が。(通訳による)
出席者にとっても、楽しいひとときとなったようです。