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雪の重みで車庫が倒壊の瞬間を撮影 「柱が折れる音やきしむ音がすごかった」山形・小国町

2025年2月26日 18:45
雪の重みで車庫が倒壊の瞬間を撮影 「柱が折れる音やきしむ音がすごかった」山形・小国町

山形県内では大雪による被害が相次いでいます。小国町では国道沿いの車庫が雪の重みで倒壊しました。その瞬間を住民が撮影していました。

25日午後0時半ごろ、小国町沼沢で撮影された映像です。国道沿いに立つ車庫の屋根の上には少なくとも1メートル近く雪が積もっています。
次の瞬間ー。激しい音を立てて崩れ落ちる車庫ー。撮影した男性によりますと、車庫は、近くの住民が使っていましたが、事前に倒壊の恐れに気付き、車を退避させていて、けが人もいなかったということです。
今シーズン、大雪となった県内では雪による建物の倒壊が相次いでいます。県のまとめによりますと、25日午前10時現在、県内では雪によって住宅が半壊する被害が米沢市や南陽市、真室川町で合わせて3件、小屋などの建物が全壊する被害は置賜・村山の7つの市と町で9件に上っています。

倒壊した現場の近くに住み、当時、様子を撮影した大河原正敏さんに話を聞きました。

動画を撮影した大河原正敏さん「バキバキと柱が折れる音とかトタンがきしむ音がすごかったので、まずいなと思った」

大河原さんによりますと、現場近くでは数年前にも建物が雪で倒壊し、がれきが国道に散乱する被害があったといいます。

動画を撮影した大河原正敏さん「この時と同じような音が今回もした。音がした後、すぐ倒壊した。だから今回もやばいなと交通整理をした。先週まで休みなしに降った。2、3日で2メートル近く積もることがざらにあった。雪は最初軽かったがここ数日は湿ってきてだいぶ重くなっていた」

山形地方気象台によりますと、25日の小国町の最深積雪は256センチとなっています。現場近くでは雪下ろしが行われていない空き家が複数あるといいます。

動画を撮影した大河原正敏さん「シルバー人材センター曰く、除雪してくれる人材が不足している。高齢者が多いので我々世代で何とか協力していくしかないと思う」

県内では雪害事故も相次いでいます。2月23日に自宅での除雪作業中の事故で、川西町の80代男性が死亡していたことが新たにわかりました。県や消防などによりますと、川西町で2月23日夕方、80代の男性が自宅の軒下に倒れているのが見つかりました。男性は、心肺停止の状態で公立置賜総合病院に搬送されましたがその後、死亡が確認されました。男性は屋根からの落雪でできた雪の塊に上って除雪作業をしていた際、足を滑らせて転落したとみられています。
今シーズン、県内での雪害事故による人的被害は25日午前10時時点で死者は4人、重傷者は67人に上っています。軽傷者も合わせると人的被害は106人に上っていて去年の同じ時期に比べて8倍以上となっています。

最終更新日:2025年2月26日 18:59
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