能登半島地震で被災の工芸作家の作品展 輪島塗や九谷焼など50点 安否不明の職人の作品も オーナー「すばらしさをたくさんの人に」
能登半島地震で被害に遭った工芸作家を応援しようと、石川県の伝統工芸の輪島塗や九谷焼を展示しているギャラリーが遊佐町にあります。展示を通して伝えたい思いを取材しました。
遊佐町にある「ギャラリー&ティールームSui」ではいま、石川県の伝統工芸品で漆の深い朱色が見事な輪島塗や鮮やかな色絵が特徴的な九谷焼の作品合わせておよそ50点が展示・販売されています。
展示されている輪島塗と九谷焼はいずれも能登半島地震で被災した輪島市と加賀市に住む職人の作品です。中には、今なお安否が不明の職人もいるといいます。
オーナー
「(輪島塗職人の)市中佑佳さんは朝市通りの被災の状況がとても酷いので、そのなかでどのようにされているかずっと心配してニュースなど見ていたが、今のところまだどのような状況でいらっしゃるか分からない」
ギャラリーにはもともと国内のさまざまな伝統工芸を展示していましたが、少しでも被災地への応援になればと、先月から輪島塗の展示を大幅に増やしているということです。
オーナー
「ギャラリーとして応援できることがあればと思い、少しでも輪島塗のすばらしさをたくさんの人に見てもらいたい」
オーナーは今後、交流のあった職人の被災状況が分かり次第、遊佐町で作品の展示会を開くといった応援の形を検討していきたいと話しています。