伝統工芸「月山和紙」で卒業証書づくり 西川小学校の6年生23人が和紙職人の指導を受けながら
今年度で卒業する西川町の小学6年生たちが7日、地元の伝統工芸「月山和紙」作りを体験しました。
作ったのは自分たちが受け取る卒業証書です。
卒業証書を手作りしたのは西川小学校の6年生23人です。
西川小では毎年、6年生の児童が400年以上伝わる伝統工芸・「月山和紙」を使って卒業証書を手作りしています。
児童「なんかぬめぬめする。気持ちいい」
「月山和紙」の材料は町内で栽培されている「コウゾ」の木の皮と「トロロアオイ」の根っこ。
児童たちはこれらを水で溶いたものを木製の型に流し、上下左右に揺らしながらすいていきます。
児童「やればやるほど簡単と思えてきた。けどちょっと難しかった。あの時難しかったなと思い出して受け取りたい」
多くの児童にとって初めての体験となった紙すき。町内の和紙職人・渋谷尚子さんに指導を受けながら児童たちは卒業証書づくりを楽しんでいました。
児童「結構楽しかった。もう1枚やりたいと思った」
児童「初めてやったけれどうまく先生の話をききながら上手に和紙を作れてよかった。きれいな和紙で帰ってきてほしい」
和紙職人の渋谷尚子さん「緊張して一生懸命頑張っている姿がまぶしい。記憶に残るはずなのでそのことで和紙が(未来に)つながっていけば」
卒業証書作りは教師たちもお手伝い。児童がすいた証書の中央に学校の校章を乗せていきました。
西川小学校の丹野千暁教諭「6年生になって成長したなと思って見ている。中学校に向けてこれからも頑張ってほしいという気持ちを込めて渡したい」
卒業証書は今後、乾燥作業をへて来年3月の卒業式に児童たちに手渡されます。