特徴は高温に強い 山形県産米の新品種「山形142号」 再来年の市場デビュー目指す
山形県は5日、2012年に開発した県産米「山形142号」を奨励品種とする方針を明らかにしました。「はえぬき」と比べ高温に強い特徴があり再来年の市場デビューを目指します。
吉村美栄子知事「山形142号について県の奨励する品種として採用することにした」
これは、吉村知事が定例会見で明らかにしたものです。県産米は近年続いている夏の高温によって収量や品質に大きな影響が出ていて、生産者から高温に強い品種を求める声が上がっていました。この「山形142号」は2012年に「雪若丸」などを交配して開発したもので「はえぬき」と比較して高温に強く、収量が多い特徴があります。
吉村知事「温暖化対策の一環と思っている。水稲は農業のなかで大きな位置を占めているこれまで通りでは立ち行かなくなることも考えられる」
県は再来年の市場デビューを目指し、今後、栽培拡大に向けた計画などを生産者や流通関係者らと検討するとしています。また、県内すべての小・中学校にブランド名の募集を行い、3月中に名称を決定し、ことし4月ごろに公表する予定です。