山形市の野草園にも春の訪れ 「ミズバショウ」が顔を出す 本格的な見頃は4月下旬
山形市の西蔵王にある野草園で、多くの草花が次々と咲き始めています。山形らしい自然を探してきました。
大坪奈津子アナウンサー「きょうはあいにくのお天気で手がかじかむほど寒いですが、山形の春の花を探しに野草園にやってきました」
山形市西蔵王にある野草園は、およそ26ヘクタールの広大な面積に1200種類もの植物が生育しています。今シーズンは4月1日から営業が始まりました。
こちらは「ミズバショウ」です。園内に1万本植えられている野草園のシンボルです。
佐藤友宏さん「ミズバショウという名前は、バナナの葉と似た植物で、バショウという植物があってその葉っぱと似ていて、水辺に咲く花なのでミズバショウ」
白い部分が花に見えますが、実は中の細長い部分が花なんです。外側の白い部分は、「仏炎苞」といって、葉っぱが変化したものだということです。
大坪アナ「白いところがお花じゃないんですか?」
佐藤友宏さん「花の黄色くなっている所が花粉が出ている。100個くらいの小花が集まった所」
大坪アナ「100個くらい詰まっている」
同じエリアに咲いているのが、「ザゼンソウ」という植物。座禅をしているような形からこの名前になったといいます。
佐藤友宏さん「とんがっているのわかりますか?」「とんがっているのがザゼンソウの芽」「それが広がると仏炎苞になる」「中の黄色いところが花。ミズバショウの花のつくりと同じ」
佐藤さんによりますと、ことしはこの冬の大雪や寒さの影響で雪解けが遅く、生育は例年よりも一週間から10日ほど遅れているということです。
野草園では、毎週日曜日と祝日にガイドウォーキングを行うほか、カブトムシやキノコの育て方体験を行うということです。
4月25日頃にほとんどの植物が見ごろを迎えるそうなので、その時期を狙って、訪れてみるといいかもしれません。