昨年度10件の山火事が発生した山形県置賜地域 キャラバンで注意呼びかけ
南陽市で去年春に大規模な山火事が発生した状況などを踏まえ、置賜地域を対象に山火事への注意を呼びかけるキャラバンの出発式が15日、行われました。
置賜地域では去年5月、南陽市で9日間にわたって燃え続ける県内過去最大規模の山火事が発生。昨年度だけで合わせて10件の山火事が続発し、被害面積はおよそ154ヘクタールに及びました。
こうした状況を踏まえ、山火事の未然防止と注意喚起を促すためのキャラバンの出発式が米沢市で行われました。
アナウンス「山火事はあなたのタバコの吸い殻やたき火の不始末から起こります。山での火の始末はきちんとしましょう。山火事をなくして緑豊かな山形県を築きましょう」
県などの関係者が車に乗り込み、「強風の時や乾燥している時はたき火を行わない」「タバコは指定された場所で喫煙し吸い殻を必ず消し、投げ捨てない」などと呼びかけました。
県置賜総合支庁森林整備課 日沼賢尚課長「自分だけではなくまわりの人の健康や安全などにも関わってくると思いながら火遊びや火の不始末に注意するなど考えてもらいたい」
ところで、南陽市で去年発生した大規模な山火事をめぐり、森林の再生に向けた新たな取り組みが動き出しました。南陽市の委託を受けた米沢地方森林組合が焼けた木の伐採と搬出作業を開始しています。作業は5月の連休明けをめどに続けられ、ことし10月には市民参加型の植樹にも取り組む予定です。