山形県民1人当たりの所得2020年度は284万円余り 東北で最も高く 全国では20位
2020年度の都道府県別の県民所得の調査結果が29日公表され、山形の県民1人当たりの所得は284万円余りで、東北で最も高くなりました。
内閣府が公表した県民所得は個人の給料などのほか、企業の利益も踏まえた経済全体の指標で、2020年度の合計は山形が3兆363億円と東北で5番目でした。
また、この数字を県の総人口で割った1人当たりの所得は山形が284万円余りで、初めて東北で1位となりました。全国順位でも過去最高の20位でした。
順位が上がった要因について県は「最上川の河川改修のほか役場や市役所の新築工事が多かった年で、建設業などが好調だったため」と分析しています。
この調査結果を受けて、吉村知事は新型コロナウイルスの影響を大きく受けた年で、県と市町村が無利子・無保証の融資や公共事業などを機動的に実施したとした上で、「県民や事業者の皆様が堅実に経済活動に取り組まれた成果」とコメントしています。