×

「旅するチョウ」アサギマダラ 山形市野草園に飛来 南下して2000キロ以上離れた台湾で見つかった例も

2023年9月29日 17:55
「旅するチョウ」アサギマダラ 山形市野草園に飛来 南下して2000キロ以上離れた台湾で見つかった例も

山形市西蔵王の野草園にはいま、「旅するチョウ」とも言われるアサギマダラが飛来し、訪れた人たちを楽しませています。

秋の七草・フジバカマに止まって蜜を吸っているのが「アサギマダラ」です。
蔵王の山々で生まれたアサギマダラは、過ごしやすい気候を求めて南下する際に、一部が野草園に飛来します。
ことしは9月7日に初めて姿を見せ、多い時で50匹ほどが確認されたということです。

山形市野草園吉田浩治園長「8月まで蔵王で過ごして野草園に下りてきて、ここでフジバカマの蜜を吸って、ここから南方に飛び立つ」

「旅するチョウ」とも言われるアサギマダラ。蔵王から飛び立ったチョウが、2000キロ以上離れた台湾で見つかった例も確認されています。
いま野草園にいるアサギマダラは、来週までには南へと旅立つということです。
見られるのも残りわずか。この日は、この時期ならではのチョウを一目見ようと、多くの人が訪れました。

山形市から「去年おととしに見に来たときは4匹だけで写真も撮れなかった。ことしは何とか撮れた。小さなチョウが遠くから飛んでくるということで毎年見に来ている。(魅力は)綺麗さ。年に1回なので見ておかなくちゃと思って」
山形市野草園吉田浩治園長「アサギマダラは、人懐っこい、人の近くに寄ってくるチョウ。静かに見てもらえればアサギマダラから寄ってくることもある。飛んでいる姿やあさぎ色を楽しんでもらえれば。」

山形市の29日の最高気温は、27.6度と9月上旬並みとなりました。平地より4度ほど気温が低い野草園の午前9時ごろの気温は、21度ほどで秋らしい朝となりました。
園内の秋の花々は、猛暑の影響で生育が早く、終盤を迎えていて、これからは、ヒガンバナなどが見頃を迎えます。そして、10月下旬には、園内の紅葉が見頃になると予想されています。

    山形放送のニュース