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発生3日目で焼失面積は135ヘクタールに拡大 避難指示も継続 山形・南陽市の大規模山火事

2024年5月6日 21:11
発生3日目で焼失面積は135ヘクタールに拡大 避難指示も継続 山形・南陽市の大規模山火事

南陽市で起きた大規模な山火事は発生3日目の6日も早朝から消火活動が再開されましたが、鎮火には至っていません。
焼失面積は拡大を続け、市内の一部地域には引き続き避難指示が出されています。

中川悠アナウンサー「南陽市の山火事の指揮本部に来ています。発生から丸2日経とうとしていますが、辺り一面真っ白な煙に覆われています。消防や自衛隊など400人態勢で消火にあたっています」

南陽市宮内で4日から続く大規模な山火事。6日朝は5時半から消火活動が再開しました。

中川アナウンサー「消防車など地上部隊も次々と現場に向かっています」

住民「ちょっと心配ですね。まだ収まっている感じではないからね」

住民「夜になると赤くなってもう、おっかなくておっかなくて。雨でも降ってくれれば」

4日午後1時前、南陽市宮内の山から火が上がっていると119番通報がありました。

焼失面積はこの日だけでも40ヘクタールに及びました。この火事で現場にいた70代の男性1人が両足にやけどをしました。命に別条はありませんでした。また、山頂付近にある山小屋とトイレが全焼しています。

辺りが暗くなると、山の稜線の奥が赤い炎で染まり、住民らは不安な夜を過ごしました。

中川アナウンサー「発生から20時間が経ちましたが、煙の勢いは止まりません。今もヘリが複数台で消火活動が続けられています。広範囲にわたって山肌が茶色く焦げているのが確認できます」

5日、消火活動は朝5時すぎから再開。山形、宮城、福島の防災ヘリに加え、自衛隊のヘリも投入され、合わせて6機が出動し、消火にあたりました。

南陽市総合防災課・高野祐次さん「県や自衛隊のヘリコプターを要請し、必死の消火活動を行っています。できるだけ早期に消火活動が終了するよう頑張ります」

住民「火は怖いです、バーベキューとか気を付けないと」
住民「すごい煙。少しでも早く鎮火してほしいと思う」

懸命な消火活動が続けられましたが、5日午後6時時点で焼失面積はおよそ95ヘクタールにまで拡大。前日の倍の広さに燃え広がりました。

南陽市は5日夜、民家への延焼の恐れがあるとして、中川、宮内の両地区の148世帯、合わせて410人に対し、避難指示を出しました。市内に開設された3か所の避難所には最大で合わせて26人の住民が避難しました。

住民「避難指示が出たので避難した。風向きで火の方向がかわるので油断はできない」
住民「大した事なく済めばいいが。朝からヘリが出ていた割には消火が進んでいなくて心配」
住民「すごくまだ不安、明日から仕事だけど、家にこれから帰れるのか分からないので、一晩おいて考えたい」

5日は2世帯の合わせて3人の住民が避難所で一夜を明かしました。

警察によりますと、県内では3日から5日までの3日間で林野火災や野火などの火災が相次ぎ、少なくとも7件発生しています。

高畠町で4月28日に発生した山火事はおよそ40ヘクタールが焼けました。3日以上経ってようやく鎮火しましたが、5日に再び火が出て、現在も鎮火には至っていません。

中川アナウンサー「山の西側に来ました。ここからも煙が勢いよく立ち上っているのがわかる。白い煙がもくもくと上へ上へと高く上がっている」

消防によりますと、焼失面積は5日に比べ40ヘクタール広がり、135ヘクタールにまで拡大しています。煙は主に山の4カ所から上がっています。ヘリで放水しても、くすぶった火が再び燃え上がる状況だということです。

鎮火には後数日はかかる見通しだといいます。6日も日没まで消火活動は続けられます。

県は林野火災野火等多発警報について、過去最も多い4度目の延長を発表しました。5月11日まで、たき火や野焼きを控え、屋外で火を使う場合にはその場を離れないようにするよう注意を呼びかけています。

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