オレオレ詐欺山形県内過去2番目の被害額・70代女性が9800万円余りの被害
山形市内の70代の女性が刑事や検事を名乗る男から電話で指示され、合わせて9800万円余りの現金を騙し取られる詐欺事件が起きていたことがきょう、明らかになりました。
被害にあったの山形市内で一人暮らしをしている70代の団体職員の女性です。警察の調べによりますとことしの9月中旬以降、この女性のスマートフォンや自宅の固定電話に刑事の「上山」や検事の「堀口」を名乗る男からたびたび電話が来るようになりました。
そして「山形出身のタカハシを捕まえた」「タカハシはあなたに400万円を渡したと言っている」「紙幣番号を調べる必要がある」などと告げられました。女性は全く身に覚えがなかったものの、本物の警察官や検事と信じ込んでいたためその後、指示に従って現金を紙袋に入れ、自宅駐車場の出入口わきに置く行為を繰り返しました。
現金を置いた回数は10月11日から先月(11月)26日までの合わせて6回で、1回につき3000万円から780万円の現金を紙袋に入れ、毎回、男らがその袋を持ち去っていったということです。今月16日を最後に「上山」や「堀口」と連絡がつかなくなったため、警察に相談し、詐欺の被害にあったことが判明しました。騙し取られた総額は9820万円に上り、県内での特殊詐欺による被害額としては過去2番目に多い額となりました。