顧客情報を悪用し、女性に性的な関係を迫るはがきを送った疑いで東北電力ネットワークの社員の男が逮捕された事件で、男が別の女性にも同様のはがきを送った疑いで再逮捕されました。

脅迫の疑いで先月30日、再逮捕されたのは東北電力ネットワークの社員で天童市鎌田1丁目の斎藤良弘容疑者（54）です。
警察の調べによりますと、斎藤容疑者は9月上旬、勤務先の顧客情報を悪用して村山地方の30代女性にみだらな内容を記載したはがき1通を郵送し、脅迫した疑いです。被害のあった女性は斎藤容疑者と面識はありませんでしたが、ことし4月から複数回同様の被害にあったとして警察に相談していました。斎藤容疑者は容疑を認めているということです。
一方、斎藤容疑者は村山地方の別の20代女性に同様のはがきを送った疑いで９月、逮捕されていて、30日起訴されました。「はがきを送ることで興奮し、達成感を得ていた」などと供述しているということです。斎藤容疑者は顧客の契約内容などの情報を取り扱う部署で管理職を務めていて、東北6県と新潟県の契約者全世帯の氏名や住所を見ることができました。捜査関係者によりますと、斎藤容疑者はテレビや雑誌などを見て気に入った女性の住所などの顧客情報を入手し、犯行に及んでいたということです。同様のはがきが届いたという被害は2018年から20代の女性を中心に県内外の20人以上から警察に寄せられているということです。