顧客情報を悪用・被害女性10人以上か、東北電力ネットワーク社員の男・脅迫の疑いで逮捕(山形)
山形県村山地方の女性に性的な関係を迫るハガキを送ったとして、東北電力ネットワーク社員の54歳の男が10日、逮捕されました。
男は契約者情報を閲覧できる部門の管理職で、ほかにも10人以上の女性から被害の相談が寄せられており、
警察では、男が顧客情報を悪用したとみて関連を調べています。
脅迫の疑いで逮捕されたのは、山形県天童市鎌田1丁目の会社員・斎藤良弘容疑者(54)です。
斎藤容疑者は11日午前、山形警察署から山形地方検察庁に身柄を送られました。
警察の調べによりますと、斎藤容疑者は先月中旬、自身が勤務する東北電力ネットワークの顧客情報を使い、
村山地方の20代女性に自身との性的な関係を要求する内容が書かれたハガキ1通を郵送し、脅迫した疑いです。
女性から被害の相談を受け、ハガキが投函された場所などを捜査したところ、斎藤容疑者が浮上したということです。
警察の調べに対し、斎藤容疑者は容疑を認めているものの、動機について警察は「捜査中」としています。
東北電力ネットワーク山形支社は10日夜、記者会見を開き、飯泉浩支社長らが謝罪しました。
斎藤容疑者は、顧客の契約内容や電気の使用量などの情報を取り扱う部署で管理職を務めていて、
東北6県と新潟県の契約者全世帯の氏名や住所を見ることができたということです。
警察には、性的な関係を要求するハガキが届いたとの被害の相談が2018年から寄せられていて、
これまで県外からも含めて10人以上から相談がありました。
警察では、斎藤容疑者がこれらの被害に関与した疑いがあるとみて調べを進めています。