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災害で孤立した地区にドローンで物資を 「スマートシティ」目指す長井市が実証実験

2024年8月22日 16:38
災害で孤立した地区にドローンで物資を 「スマートシティ」目指す長井市が実証実験

長井市で22日、災害で孤立した地区にドローンで物資を輸送する山形県内初の実証実験が行われました。市は多発する自然災害の発生時に、迅速な支援につなげたいとしています。

最上川を横断し対岸まで荷物を輸送しているのは「ドローン」です。
この実験は、災害で孤立した住宅や施設にドローンを使って食料や医療品などの救援物資輸送を行おうと、長井市や県、それにNTT東日本などが実施しました。
長井市はNTT東日本と協定を結び、デジタル技術を活用した防災や行政サービスなどを提供する「スマートシティ」の実現を目指しています。実験は地震による土砂崩れが発生し、特別養護老人ホームが孤立したことを想定して行われました。最上川左岸のドローンの発着所からおよそ500メートル離れた施設まで、2台のドローンが支援物資に見立てたおよそ10キロの重りなどを運びました。

ドローンの音声「救援物資の輸送を行っています。物資降下中です。離れてください」

県によりますとドローンによる物資輸送実験は県内では初めて。市は、ドローンを活用すれば、道路の復旧に時間を要する場合でも継続的に物資を輸送できるとしています。

長井市総合政策課 塚田知広補佐「ドローンは道路の復旧を待たずに物資輸送ができるのがメリット。今回の実験で積載可能な量や飛行時間など物資の運べる量がある程度目途が立ったので孤立化が想定される地区も考えながら運用計画を立てていきたい」

長井市は、今回の実験の結果を踏まえ実用可能な場所や範囲など運用方法について検討を進めるとしています。

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