鶴岡市の加茂や湯野浜など4つの地区が16日、自然災害が起きた時に地区を越えて支援し合う連携協定を結びました。

鶴岡市は5年前に発生した県沖地震で震度6弱を観測したほか、ことし元日に発生した能登半島地震で津波警報が発表されるなど、日本海側で起きた地震による被害や影響が相次いでいます。今後起きるかもしれない大規模災害に備え、鶴岡市の加茂、湯野浜、大山、それに西郷の4地区が地区を越えて支援しあう連携協定を結びました。

大山自治会櫻井修治会長「津波が大きいひとつの協定を結ぶポイントだったと思う」

加茂と湯野浜は海沿いに位置するため特に津波による被害が懸念されています。
一方、大山と西郷は海に面していませんが、地盤が弱いため地震で大きな被害が出る恐れがあります。今回の協定では災害時に4つの地区が被害状況を確認し合い、被害を受けた地区に住民が避難できる施設を確保できない場合はほかの地区の避難所を使用できるようにします。食料や飲料のほか入浴用に温泉のお湯などを地区を超えて提供し合います。
各地区の自治会や自治振興会は今後、それぞれの住民に協定の内容を周知し、4地区合同の避難訓練を行う方針です。
鶴岡市によりますと市内の地区同士が連携して災害時の支援協定を結ぶのは今回が初めてです。