公民館に宅配便ロッカー設置 山形市とヤマト運輸の包括連携協定の第一弾の取り組み
宅配便の再配達を減らしてCO2の排出を減らすことを目的に山形市内の公民館に宅配便ロッカーが設置されました。ヤマト運輸が県内の自治体では初めて山形市と結んだ包括連携協定の第一弾の取り組みです。
山形市とヤマト運輸は、物流の活性化やCO2の削減などさまざまな社会課題の解決を図ろうと連携協定を締結しました。締結式には佐藤孝弘市長とヤマト運輸の小澤信幸山形主管支店長らが出席し、協定書に署名しました。
第一弾の取り組みとして山形市の元木公民館に設置されたのが、宅配便ロッカー「PUDO」。スマートフォンなどから申し込むことで、簡単に荷物の受け取り、配送が出来ます。
中川悠アナウンサー「新しく設置された宅配便ロッカーがこちら。私も実際に使ってみます。まずは受け取りボタンを押す。そして送られてくる専用のバーコードをかざすと」
サインを入力する画面が表示され、入力が完了すると、荷物を受け取ることができます。
中川アナ「非常に操作が簡単で誰でもできそう、これは便利」
このロッカーは24時間、都合の良い時間に荷物の受け取りや届け出ができるので、再配達やそれに伴うCO2排出の抑制が期待されます。ヤマト運輸が自治体と連携するのは県内で初めてです。今回のロッカーの設置は山形市が目指すゼロカーボンシティの実現やドライバーの労働時間に上限が課せられる2024年問題の解決へとつながるということです。
佐藤孝弘市長「ゼロカーボンシティ実現には物流にまつわるCO2の排出という課題がある。今回は小さな一歩かもしれないが、これからさらにいろんな形で応用していきたい」
ヤマト運輸小澤信幸山形主管支店長「再配達の削減が目的。我々も一度で何個もの荷物をお届けできるロッカーなのでこのメリットは高い」
では市民は普段、宅配ボックスを利用しているのでしょうか。
宅配ボックスを使ったことはある?「使ったことない。不在通知置かれてるからそこに電話をして再配達してもらってる。宅配ボックスは必要ない。一番確実な方法」
「私も必要ない。電話するとすぐ持ってきてくれるから」
「私の場合トランクルームが家の目の前にあるから、事前に伝えてそこに入れておいてもらう。同じ働き手として負担かけるのが嫌」
現在、全国にはこうした宅配ロッカーPUDOが、およそ5000か所に設置されています。ヤマト運輸によりますと、今後市内や山形市以外にもさらにロッカーを設置する方向で検討しているということです。