最上県勢懇話会の例会「活性化のまちづくり」テーマに東京大学名誉教授の堀繁氏が講演
最上県勢懇話会の例会が12日、新庄市で開かれ、景観デザインなどを研究している東京大学の堀繁名誉教授が「活性化のまちづくり」をテーマに講演しました。
堀名誉教授は講演で、「地域活性化には交流人口を増やすことが重要」とした上で「行ってみたいと思う街には、街並みや道路の舗装など人が受け入れやすいデザインや人の目線に合わせた看板や花などを設置することが必要」と述べました。
そして、堀名誉教授が実際に景観デザインの設計などを手掛けた尾花沢市の銀山温泉や県内外の街並みを紹介。「人が休めるベンチや季節の植物、看板など客の目線に立って、何が目を引くかを考えることが大切」と話しました。
東京大学 堀繁名誉教授「(銀山温泉は)車中心で人を大事にしていない温泉地からベンチをたくさん置いて人を大事にする温泉地に変わった瞬間に旅館の電話が鳴りやまなかった。行ってみたい買ってみたいと思わせないと駄目。常にお客様からどう見えるか考えないといけない」
また、地方での地域活性化には、都会からの誘客でお金を落としてもらう循環を持続させることがポイントとアドバイスしました。