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厳しい寒さの中で成長する氷のタケノコ「氷筍」が出現 幻想的な景色に 米沢市の栗子隧道

2025年2月28日 17:32
厳しい寒さの中で成長する氷のタケノコ「氷筍」が出現 幻想的な景色に 米沢市の栗子隧道

地面から延びるつららのような氷。米沢市では今、厳しい寒さの中で成長する氷のタケノコ「氷筍」が出現し、幻想的な景色を作り出しています。

強風が吹く米沢市の栗子山です。深い雪道や急な斜面。
そして枝の下をくぐり抜けながら歩くことおよそ3時間。標高およそ900メートルにある栗子隧道の内部にそれはあります。

「何か見えました!」

厳しい寒さの中で成長する「氷筍」です。地面から氷がタケノコのように生える様から名付けられました。

ガイド・樋渡敏彦さん「氷筍ができる気温としてはマイナス2度くらい。天井から地下水がしみ出し下に落ちてついた瞬間に凍る氷筍ができる気象条件はすごい微妙なバランス」

氷筍が成長するここ栗子隧道は、福島県と米沢市を結び、人やモノの往来を支えてきました。明治時代に開通したトンネルと昭和になって自動車道に改修した際に造られたトンネルの2本があり、どちらのトンネル内でも氷筍を見ることができます。

山形市から「すごく圧倒されるし魅力があるので最低年1回は来ている。天井が凍ってキラキラしているところなど隧道内の表情が色々違うのでそれも魅力」

冬にツアーを開催している米沢観光コンベンション協会は、見学の注意点として、冬山登山の準備や隧道見学経験者の同行。また、トンネル内外でのヘルメットの着用など、安全な見学のための準備や装備を呼びかけています。

ガイド・樋渡敏彦さん「上から雪の塊が落ちてきたり雪崩が起きたりするかもしれない。起こりうる危険を考えながら準備して歩いてほしい」

米沢観光コンベンション協会は3月8日にもトレッキングツアーを開催する予定です。なお予報では、今週末、県内は気温が上がり、1日の最高気温は米沢市で13度、山形市で14度が予想されています。氷筍を楽しめるのは、3月中旬までだということです。

最終更新日:2025年2月28日 19:56
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