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交通と断水の影響大きい 山形県立中央病院のDMATの医師語る 能登半島地震2週間

2024年1月15日 18:24
交通と断水の影響大きい 山形県立中央病院のDMATの医師語る 能登半島地震2週間
能登半島地震から15日で2週間です。石川県では、2万人近くが避難生活を続ける中、山形県内からも支援が続けられています。県立中央病院からDMATの一員として現地入りした医師はYBCの取材に対し遮断された交通と断水の過酷さを訴えました。

DMAT=災害派遣医療チームは医師と看護師などで構成され、県内からは1月6日から5日間、8つの病院から8チームが派遣されました。県立中央病院からは救急科の医師の山田尚弘さんと看護師など4人が石川県能登町にある柳田温泉病院に派遣されました。

県立中央病院 救急科山田尚弘医師「今回行った柳田温泉病院は能登町でも山間部で道路の交通がかなり悪かった。道路が少ない。少ない道路ながらも崩落してしまった。土砂崩れしてしまった。積雪で通行止めもあった」

病院に併設されていた介護施設が崩壊したため医師の山田さんは、介護施設の入居者111人の搬送業務を担当しました。寝たきりの高齢者も多く難しい判断が続いたといいます。

県立中央病院 救急科山田尚弘医師「実際に搬送中、医療が必要かどうか酸素投与、点滴、搬送手段が変わってくる。搬送に4~5時間かかる。4~5時間中に医療措置どれくらい必要か見定めるのが大事になるのでリストがとても大事になる」

断水した病院に泊まり込み、どの入居者をどのルートでどの救急車で搬送できるのか、石川県の調整本部などと連絡を密にしながら、搬送車のリスト作成に追われました。

県立中央病院 救急科山田尚弘医師「今回行ってみて肌身を通して感じたことは能登に入ってから道が少ないゆえに到着までにかなり時間がかかってしまう。その間トイレがないなど断水の影響が大きい。交通と断水が実際行ってみて被災者も大変な思いをしていると思った。私たちが感じたことをちゃんと伝えて次の隊が患者さんたちの力になれればいい」

地震発生から2週間がたった今も石川県内で避難生活を送る人たちは2万人近くに上っています。こうした中、山形県は国に対し、県と市町村で合わせて333戸、避難者のために提供できると回答しています。県はDMATの他にも各方面で支援を行っています。県と市町村職員合わせて20人が住宅被害の認定調査を支援するため新潟市に派遣されています。新潟市ではおよそ1100件に及ぶ建物被害が確認されています。
県や山形市などは県トラック協会の協力で石川県に対し飲料水や液体ミルク、毛布などを提供しました。1月31日に県は、石川県に保健師を派遣し避難所での健康支援業務に従事します。警察からは8日から石川県内で救出活動などに当たっていて28日まで断続的に合わせて、34人が支援に当たります。このほか、給水車の派遣も行っていて山形市が石川県珠洲市で米沢市が七尾市で6日から12日まで給水活動を実施しました。
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