山形県産ブランド米「つや姫」 生産量1万トン増産へ インバウンド需要の消費拡大見込む
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山形県産ブランド米「つや姫」について、県などはこのほど2029年度までに生産量を1万トン増やす方針を示しました。インバウンド需要によるさらなる消費拡大などを見込んでの判断となります。
県産ブランド米「つや姫」は値崩れやブランド価値の低下を防ぐためここ数年は生産量を年5万トン台に抑えていました。県産ブランド米の戦略会議で県などはコメの流通が滞っている現状や、インバウンド需要による消費拡大が見込まれることを踏まえ、2029年度までに生産量を1万トン増やす方針を示しました。
増産について、県内のJA関係者からは期待の声が上がった一方で県に対し、気象変動を踏まえたつや姫生産の新たな「適地マップ」の作成を検討してほしいと述べました。
JA山形中央会 大武義孝 常務理事「デビューしてから15年経って気象状況も変わっている。適地マップの見直しで今度は私もつや姫を作れるのではないかという期待を寄せる生産者もいるのではないか」
県などは毎年どれくらい「つや姫」を生産するか具体的な数値については販売状況などを考慮しながら今後決めていきたいとしています。