山形県産米「つや姫」と「雪若丸」の生育は平年以上に順調 暑さに強い「雪若丸」は増産へ
ことしの山形県産米「つや姫」と「雪若丸」の生育は、これまでのところ「平年以上に順調に生育している状況」であることが17日、県から示されました。また、来年の「雪若丸」について過去最大規模の増産を図ることが決まりました。
山形市で開かれた「つや姫」と「雪若丸」のブランド化戦略を検討する会議には、県やJAの関係者らが出席しました。はじめにことし産の「つや姫」「雪若丸」の生育状況について、県から報告されました。
県農林水産部農産物販路開拓・輸出推進課 槇英毅 課長「5月下旬の低温で初期成育がやや停滞したもののその後回復しつや姫・雪若丸とも平年を上回り順調な生育となっている」
県によりますと、稲の草丈の成長などで平年に比べて順調な生育が見られるということです。一方、会議では来年の生産量についての協議が非公開で行われました。「つや姫」については、ブランド力の向上などを目的に作付面積をおよそ100ヘクタール増やし1万200ヘクタール程度にします。
また、高温に強い品種とされる「雪若丸」は「現物が不足している」、「飲食店での取り扱いが増加した」といった声を受け、作付面積をおよそ1000ヘクタール増やし6600ヘクタール程度とすることとしました。雪若丸は過去最大規模の増産となります。
県農林水産部農産物販路開拓・輸出推進課 槇英毅 課長「雪若丸は去年の高温に負けなかった高温耐性が非常にあるということで作りたいという声もたくさんいただいた。流通の方からはことしについてはもう売るコメがないもっとたくさん作ってくれ売れるからと声を強くいただいた。かなり大きく増やす計画を委員に了承をいただいた」
また、県や市町村、それにJAなどは、近年の猛暑への対策としてことし4月「やまがた温暖化対応米づくり日本一運動本部」を設置し、暑さに強い新品種導入に向けた検討を進めています。