山形県が「つや姫」「雪若丸」の生育状況を巡回 生育は順調も温度管理の徹底を
田植えシーズンが本格化するのを前に山形県は26日、「つや姫」や「雪若丸」などを対象に生育状況の巡回指導を行いました。これまでのところ苗の生育は順調に進んでいるということです。
この巡回指導は、県産米の品質向上につなげようと、県が毎年田植えが本格化する前のこの時期に実施しています。この日は県の職員がJAやまがたが所有する山形市内の育苗ハウスを訪れ「つや姫」などの苗が病気にかかっていないか生育状況を確認していました。
県によりますと、ことしの県産米の苗の生育状況は、順調ということです。一方で県内は26日以降、大型連休前半を中心に気温が高く推移する見込みとなっています。気温が上昇すると苗が枯れたり病気になったりする可能性があるとして、県はハウス内の換気を積極的に行い、温度管理を徹底するよう呼びかけています。
県農業技術環境課中島具子作物技術専門員「春先は寒暖差が大きかったり風が強かったりしてなかなか不安定な天気になる場合が多い。ことしもしっかり管理してもらっていい苗を作ってもらえれば」
JAやまがた営農米穀課古内拓己係長「県でも高温少雨対策マニュアルを出しているので活用して我々が指導する場面でも生産者に技術をしっかり周知して徹底していく必要があると思っている」
県は、設定気温を超えるとメールで生産者に通知する「高温アラート」の運用をスタートさせていて、対策に役立ててほしいとしています。ことしの県内の田植えシーズンは庄内では5月上旬、内陸では中旬に始まる見込みです。