山形県小国町で稲刈りスタート 農業用水が不足したものの対策講じ収穫時期や生育は例年通り
連日暑さが続く中、早くも稲刈りです。小国町で23日、“山形県内で最も早い”稲刈りが始まりました。
小国町舟渡にある佐藤義昭さんの田んぼでは“県内で最も早い”稲刈りがスタートしました。刈り取っているのは、収穫時期が早い極わせ品種のコメ「瑞穂黄金」です。
「瑞穂黄金」は1993年、福島県の会津地方で「ひとめぼれ」の突然変異として発見された品種で、ほんのりとした甘さと、しっかりとした粘り気が特徴です。
米沢市の米穀販売業「山形ライスファーム21」が県産米の出荷時期を少しでも早めようと、14年前の2010年から小国町で「瑞穂黄金」の栽培をスタート。ことしは、町内の農家2人が、合わせて3ヘクタールで生産しています。高温の影響で農業用水が不足したものの、ポンプで水をくみ上げるなどの対策を取り、収穫時期や生育状況は例年通りだということです。
コメ農家佐藤義昭さん「冬に雪が少ないとどうしても田んぼの水がなくなってしまうのでそこが一番苦労した。今のところ水は来ていて稲の心配はない。品質は見る限り大丈夫。一口一口かみしめて新米の香りを楽しんでほしい」
小国町内ではことし、およそ14トンの「瑞穂黄金」の収穫を見込んでいて、新米は9月1日から県内のスーパーで販売されます。