山形県内 高温の影響でイネに「胴割」や「白未熟粒」が発生する恐れ 生産者に対策呼びかけ
山形県内のイネの生育状況について、県は23日、ことしも高温の影響によって精米時に砕けやすくなる「胴割」や粒が白く濁る「白未熟粒」が発生する恐れがあると明らかにしました。生産者に対策を呼びかけていくとしています。
イネの生育状況などについて県やJAの担当者らが協議した会議では、イネが穂を出す出穂時期について、ことしは県平均で「はえぬき」と「雪若丸」が例年並み、「つや姫」が例年よりも1日早かったことが報告されました。一方で、米の品質が決まる出穂から20日間の気温が高かったことで、精米時に砕けやすくなる「胴割」や粒が白く濁る「白未熟粒」が発生する恐れもあるということです。
県農林水産部農業技術環境科 矢野真二さん「登熟期間に入っているが去年ほどではないものの高い気温で推移していて今後も気温が高い予報、農家の皆さまには万全な準備をしてもらい適期に刈り取りできるよう取り組んでもらいたい」
また、7月の大雨の影響については、酒田・飽海地域や最上地域で田んぼへの冠水や農業設備の浸水被害のほか、出穂の遅れ、もみの退化などの影響が見られるということです。
県内は今後も気温が高い日が続くと予想されていますが、県全体では順調にいけば、収穫量は例年より多くなる見込みだということです。また、イネの刈り取り時期は例年より1週間ほど早くなる見通しです。
県は、品質の高いコメの収穫に向け水の管理や適期刈り取りなど対策について注意を呼びかけています。