記録的大雨の影響で鶴岡市の温泉地で1500件の宿泊キャンセル 誘客キャンペーン展開へ
記録的大雨の影響でこの夏、鶴岡市内の湯野浜や湯田川など4つの温泉地であわせて1500件の宿泊キャンセルが発生したことがわかりました。市は今後、市内での宿泊を割引するキャンペーンを展開し、誘客を図る方針です。
鶴岡市によりますと、記録的な大雨の影響で7月25日から29日までの5日間に市内の湯野浜、湯田川、由良、あつみの4つの温泉地であわせて831件・2559人分の宿泊キャンセルがありました。大雨による温泉地の施設への被害は出ませんでしたが、その後もキャンセルが相次ぎ、8月19日までにあわせて1534件・4553人分の宿泊が取り消されたということです。
皆川治鶴岡市長「鶴岡にも令和2年の7月豪雨を越える被害が生じていて、2度にわたって大雨特別警報が出されたことの風評被害が非常に大きかった」
また、市が宿泊施設に聞き取りをしたところ、8月上旬に発表された南海トラフ地震臨時情報や東北地方に上陸した台風5号の影響もあったということです。
宿泊キャンセルが相次いだことを受け、市は観光誘客のため、市内での宿泊を割引するキャンペーンを展開する方針を決めました。キャンペーンはことし10月中旬から来年1月にかけて展開する予定です。
今後、大手インターネット旅行会社の「じゃらん」と「楽天トラベル」のウェブサイトに鶴岡市内観光の特設ページを開設し、サイトから予約があった5000人分の宿泊について3000円割引のクーポンを配布することにしています。市はキャンペーンの事業費など関連の観光支援事業費3450万円を9月補正予算案に計上する方針です。