山形県内大雨による農林水産業の被害額102億円 今後も増え過去最大になる見込み
7月25日からの大雨による農林水産業の被害額について、山形県は19日現在で、およそ102億円に上ると発表しました。被害額は今後も増える見込みで全容把握には時間がかかるとしています。
これは20日に開かれた大雨に関する災害対策本部員会議で県が明らかにしました。それによりますと、田んぼへの土砂の流入や畑の浸水といった農業被害が報告されているのは酒田市や新庄市など32の市町村にのぼり農林水産業の全体の被害はおよそ102億円に上ります。
県農林水産部・星里香子部長「面積の報告はあっても被害額の報告がないところも多くある調査も継続中ということで今後も増えていく数字だろう」
被害額は各市町村から19日夕方までに報告があったものを積み上げたもので、現在も調査が続いていることから、県は被害面積や額は今後も増えると見込んでいます。報告を受け吉村知事は、関係部局に次のように指示しました。
吉村知事「市町村や関係機関と連携し被災者のニーズの把握に努め被災者の生活再建に向け必要な支援を検討してください」
県は過去、大雨による農林水産業の被害額ではこれまで最も多かった2020年のおよそ134億円を超え過去最大の被害額になる可能性があるとしています。県は支援策として、県庁や各総合支庁に相談窓口の設置や、各市町村と協力した独自の災害対策事業に取り組むことにしています。