吉村知事が断念 山形県が整備検討の「フルーツ・ステーション」 関連事業費を2度撤回で
山形県が整備を検討していた県産果樹の情報発信拠点「フルーツ・ステーション」について、吉村知事は23日、施設整備を断念することを明らかにしました。これまで県議会最大会派の自民党の反対で2度、関連事業費を撤回したことが理由としています。
県が寒河江市に整備を検討していた県産果樹の情報発信拠点「フルーツ・ステーション」を巡っては、2022年度と2024度の当初予算案に関連事業費が盛り込まれましたが、県議会最大会派の自民党が立地や生産者へのメリットを疑問視するなどして反対し、いずれも県が当初予算案を撤回しています。
吉村知事は23日の定例会見で、ことし3月の県議会で当初予算案を撤回した時点で、「フルーツ・ステーション」の整備を断念していたことを明らかにしました。
吉村知事「3月の時点で予算案を取り下げたということが1つの現実だと思っている。私としてその時点で整備については断念し、諦め、そして切り替えて、やまがたフルーツ150周年に向けてしっかり取り組んでいくことに舵を切った」
吉村知事は関連事業費の撤回が整備断念の理由とした上で、来年迎える「やまがたフルーツ150周年」の取り組みに力を入れる考えを示しました。