山形県内の最低賃金について、労使の代表が協議する審議会は21日、1時間当たりの最低賃金を55円引き上げ、955円に改正するよう答申しました。これは現行の方式になった2002年度以降、最大の上げ幅となっています。

山形市労働者側と使用者側の代表が、県内の最低賃金について協議する山形地方最低賃金審議会は山形市で会合を開きました。
山形県の最低賃金は現在、900円で、全国平均の1004円を大きく下回っています。
審議会は県内の最低賃金を55円引き上げる案について、賛成多数で決議し、最低賃金を955円に改正するよう山形労働局の小林学局長に答申しました。答申通りに改正された場合、県内では過去最大の引き上げ額になります。

山形地方最低賃金審議会　村山永会長「率直に言っていい線だと思う。経済力に見合った金額になっている。特別な事情が起きない限り来年最低賃金1000円超えは確実」

山形労働局はこの答申について、9月5日までに異議申し立てを受け付けます。新たな最低賃金の適用は最短で10月19日からの予定です。